英語の傾向と対策

傾向
問題の構成は、リスニングテスト1題を含む大問4題の出題です。
1は対話やニュースを聞いて答える問題で、やや長めの文章もあるが、難しい表現はなくわかりやすい内容といえます。
2は前半が表や看板を見て答える対話文の読解問題で、後半が要旨把握問題およびテーマ作文となってます。
3・4はそれぞれ会話文・物語の長文読解総合問題。設問の形式は、英問英答、本文中の文を別の表現で具体的に表すもの、本文の内容に合う英文をつくるものなど様々ですが、いずれも文章の内容を正しく理解しているかを問う設問ばかりです。
対策
根本的には、普段の授業に地道に取り組んでいれば十分に対応できる問題で、教科書を中1のものから丹念に復習しなおし、基礎固めを徹底しましょう。
単語の綴りや文法事項を確かめながら、教科書を何度も「音読」するとよいです。
また会話でよく使う表現として、日常的なあいさつや電話・買い物・道案内での表現、依頼・勧誘・許可・申し出などの表現、各種の疑問文と答え方などをノートにまとめておき、しっかり覚えましょう。
なお、リスニング対策としては教科書用のCD教材か、ラジオやテレビの初歩的な英語講座を毎日続けて聞くようにしましょう。

数学の傾向と対策

傾向
出題構成は、大問5題、総設問数19問です。
1は数・式の計算、方程式、確率、図形の各分野から9問の出題。基本的な知識や計算力を見るもののほか、作図問題もあります。
2は方程式の応用問題で、連続する自然数における規則性を含む内容のものとなります。
3は関数y=ax^2と直線に関する問題で、変域や点の座標、線分の長さの比を求めるといった平易なもの。
4は平面図形から正三角形を利用した問題で、図形に関する知識や理解が問われています。
5は空間図形から直方体の辺上を点が動く問題で、その点と直方体の頂点を結んでできる図形について問う内容となります。
対策
例年ユニークな出題で、受験生を悩ます高レベルの問題もいくつかみられますが、いずれも基礎の上にたつものであることは言うまでもありません。
具体的には2本立ての学習で進めることをお勧めします。
まず第一は基本学習の繰り返しです。1のような得点源となる基本問題をマスターし、正答率・解答速度の向上を図りましょう。
そして第二は、方程式・関数・図形・確率での応用問題、融合問題を数多くこなすことです。前の問いが次の問いのヒントとなっているような総合問題を解くことで、理解力・洞察力が深まり、数学的直感力が養われます。

国語の傾向と対策

傾向
問題構成は漢字の読み書きがそれぞれ1題ずつと、文章読解問題が3問の計5問となります。
まず1・2の漢字の読み書きは、読み5問、書き取り5問の計10問。
3は小説の読解問題となり、心情をからめた内容理解に関する問いが中心になっています。
4は論説文の読解問題で、文章の意味や理由を問う内容理解の問題が出されています。
5は漢文か古文のどちらかが出題されるようになっており、古文については、内容理解と現代語訳に関する設問が1問ずつ出され、残りは現代文の内容理解に関するものとなっている。
対策
出題の内容が基礎学力を見ることに置かれているので、教科書から復習していくのがいいでしょう。
現代文の読解問題については、教科書の小説・随筆と論説文を中心にじっくり読んでみましょう。
それが終わったら市販の問題集に取り組みましょう。その際、解答が記述式で解説の詳しいものを選ぶとよいですよ。
漢字は小・中学校で習うものはすべて読み書きできるようにしておくこと。
古文に関しては、教科書に出てきた作品を読み返したり、受験生向けの現代語訳のついた本を読んだりして、古文に慣れておくことが大切です。

理科の傾向と対策

傾向
物理・化学・生物・地学の4つの分野から2・3問、合計11問の出題で、特定の分野にかたよることなく、バランスよく出題されています。
その中で「化学変化」「電流とそのはたらき」など、理解度の差が現れやすい第1分野の重要単元については、連続出題されることが多いです。
第2分野でも「動物の行動と生命維持の仕組み」「地球の運動と天体の動き」「前線と天気図」などは同様です。
いずれの分野でも実験の経緯や観察結果の考察が問われ、また記述式解答問題や作図問題も多く出題されています。
対策
出題の範囲でも、難易度でも、教科書レベルを超えることはないので、教科書のマスターが最重要課題として挙げられます。
知識的な項目を覚えていくことはもちろんですが、実験や観察を通して求められる理科的な思考力を身につけていくことが大切です。 具体的には、その目的・手順・使用器具・操作の留意点・結果・考察のそれぞれについて、図やグラフも含めて、自分の「理科ノート」にまとめていくようにしましょう。
テストや問題集に出た問題をノートにフィードバックさせていけば、自然に重要なポイントがわかってきますよ。

社会の傾向と対策

傾向
問題構成は三分野の基礎事項が1題と地理が2題、歴史・公民が各1題、さらに融合問題が1題というものになっています。 1は三分野の基礎事項からなる問題で小問形式となります。
2・3は地理となり、それぞれ世界と日本の自然や産業について、地図や統計を用いて問うものが中心です。
4は歴史で、古代から近代まで一つのテーマを取り上げて展開していきます。
5は公民分野で、国際関係を背景とした政治や経済・福祉に関する問題となります。 そして6は各分野にわたる総合問題となります。東京都に関する問題にも注意しておきましょう。
対策
社会も他の科目同様に教科書を用いた基礎知識の定着が重要になります。
その際、知識を個別に覚えこむだけではなく、地図帳や年表、資料集などを積極的に利用して、個々のできごとがどのように関連しているか、体系的にまとめていくようにしましょう。
地図や図表は例年出題されているので、日頃の学習の中で十分慣れておきたいですし、統計も最新のものを確認しましょう。
また、ニュースなどを通じて現代の社会の課題や国際問題などを知ることで、各分野の総合的な学習ができます。
最後に、問題演習に慣れることで出題の意図や傾向を知り、その後の学習につなげるようにしましょう。