もはや高校入試レベルではない難題を出した長野県
“2012年3月17に行われた長野県下の公立高校入試で、多くの高校受験生が悲鳴を上げるような設問が出され、話題になりました。その話題となったが、とても中学生レベルとは思えない数学の設問。 あまりに難しい設問だったため、多くの生徒が自信をなくすだけでなく、試験会場や廊下で泣き出すという前代未聞のケースに発展したのです。 では出題された数学の設問はどれくらい難しかったのでしょうか?それは「問3」の一次関数問題。実際に出題された設問がこちら。 確かに中学生レベルではないとも言えます。それに問題を読み解く力が必要な設問であることが見て取れます。この設問における長野県教育委員会のコメントは以下のようなものでした。 「基本的に学習指導要領の範囲内であったことは事実で、解けない問題ではなかったと認識している。また、意図的に難しくしたわけではなく、読解力も求められる設問だった。」 とは言え、多くの生徒が泣き出すまでに発展しているところを見ると、「意図的に難しくしたわけではない」という言葉はひっかかるところ。 また、この設問に関しては、長野県内の数学における家庭教師のほとんどが呆れ返ったといいます。さまざまな見解があるものの、少なくとも中学3年生が学ぶ数学の教科書に載されるようなレベルではないことは間違いないようです。 あまりにも難しい設問だったため、数学の後に予定されていた社会、理科、英語のテストにも集中できずに、呆然とする生徒が多数見受けられたとのこと。なかには、数学の設問がきっかけとなり、もはや今回の入試レベルは従来よりも高いのでは?と思い込んでしまい、合格は望めないと完全に放棄する生徒もいたようです。 今後は難しいという設問にも、ある程度のレベルを設けない限りは、今回のようなケースを生みかねないのではないでしょうか。あくまで高校入試であって、難関大学入試とは話が違うので、もう少し生徒のことを考えた、設問を用意すべきだったと思います。 生徒にとって入試がトラウマになってしまったら、今後のありとあらゆる「試験」に悪影響を与えることも考えられるので、教育委員会も柔軟に物事を考えていく必要があるでしょう。 “””