誰でも加齢とともに記憶力は低下すると思っていることでしょう。

子供の記憶力はどんどん向上していきますが、ある年齢に達すると低下していく、

これは人間として当たり前のことだと思っている人は少なくありません。しかし、最近の科学によると、

必ずしも歳をとれば記憶力は低下するものではないという結果が出ているようです。

とは言え、これだけでは信じようにも信じられませんよね?

 

 

しかし、科学によると脳は使い方次第でいくらでも刺激を与えることができ、年齢に影響されることなく、

鍛えることができるのだそうです。そこでポイントとなるのは、「記憶量」のようです。

大人と子供の記憶量は明らかに違うことは誰もが納得できるはずです。

 

 

そもそも、記憶量が増えるということは、それだけ記憶を見つけ出すことが困難になることを意味します。

1,000個の記憶群から1個の記憶を見つけ出すのと、10,000個の記憶群から1個を見つけ出すのは、

明らかに後者の方が難しいわけです。

 

 

たとえば、あなたが外付けのHDDを購入したとしましょう。最初は保存するファイルやデータもわずかなので、

その中からあなたがチェックしたいファイルやデータを見つけ出すことは簡単だと思います。

ところが、日を重ねるごとにデータやファイルはどんどん増えていくはずです。

 

 

今までは簡単にファイルやデータが見つけられていたものが、徐々に困難になっていきます。

脳に検索機能はありませんから、記憶から何とか思い出すしかないのです。

 

 

誰でも記憶量は大容量であればあるほど嬉しいと思いますが、その反面、何か一つを探し出すことが

困難になるのです。また、子供と大人の記憶力には大きな違いがあります。

それは「情熱の強さ」と「復習の回数」と言うことがわかっています。

 

 

子供はひとつの物事に夢中になると、集中力が途切れることがありません。

一方で大人は成功とともに情熱や執着心が薄れてしまうため、記憶を探そうとする行為を諦めてしまうのです。

大人になって記憶が曖昧になると、「歳のせいかも」と自己暗示をかけてしまうもの。

 

 

言ってみれば、自動的に記憶の扉にロックをかけているようなものです。大人になるにつれて、

面倒なことは避けるようになっていきます。それは自身の記憶のなかにも影響しているということです。

夢中になれることが限られてくることも影響しているのかもしれません。

 

 

つまり、大人は加齢のせいにして記憶の妨げをしているのです。

よって、大人になっても脳を正しく使うことができれば、記憶力が低下することはないということです。

物忘れが激しい・・・記憶力が薄れてきた・・・という前にまずは記憶させやすい工夫をすることが大切です。

 

 

記憶力を養うことは誰もができることです。生まれつき、記憶力がいい人は沢山いますが、

努力と鍛錬次第であなたの記憶力を高くすることは十分可能なのです。

たとえば、ひとつの記憶に対して何かを関連付けして覚えたりすれば、それが検索機能の役割を果たし、

ピピっと記憶をおもいだすことができるかもしれません。

 

 

記憶力を養うトレーニングはたくさんあるので、自分に合ったものを探してみるのもいいでしょう。

逆に記憶力が素晴らしい人は、もともとの記憶力はないものの、記憶しやすいコツを知っているのかもしれません。

そのコツを上手に使うことによって、記憶を思い出しやすくサポートしていると考えることもできます。

 

 

自分は記憶力がないと諦めることはありません。何事もトレーニングで上達させることができます。

スポーツと一緒で、練習を重ねただけ、あなたの記憶力は向上していくと思います。

諦めたら、そこで記憶終了ですよ。