受験日が近づいてくると誰もが焦ってしまうわけですが、短い期間で猛勉強してもあまり意味はありません。よく「ラストスパート」をかけるなんて言葉がありますが、勉強は日々積み重ねてきたものが大切なので、勢いだけで記憶できるかというとそんなに甘くはありません。それに受験日が近いなら、勉強よりも体調管理を徹底したほうが得策です。  特に受験日前夜には、勉強をするよりも体調管理に気をつけましょう。今までどれだけ勉強をしてきても、体調を崩してしまったらテストすら受けることができません。結局のところ、なんでも体が主体になることを忘れてはいけません。もちろん、普段と同じように生活するのがベストですが、受験日が近づいてくると緊張してなかなか眠れないという人も多いでしょう。  だからこそ、よく眠れるように様々なことをしてみましょう。睡眠がないと人間のカラダは回復しませんし、翌日に本調子で行動することができなくなります。では受験が近くなってきたら、どんなことに注意したらいいのかを詳しく解説していきたいと思います。  まず、遅い時刻にカフェインを摂る人がいますが、これは寝つきが悪くなるだけなのでやめましょう。できるかぎり、夕食後はコーヒーやお茶などカフェインを含んでいる飲み物は控えたほうが良いでしょう。もっと他にもリラックス効果がある飲料はあるので、こちらを飲むようにした方が良いでしょう。  特に気をつけて欲しいのが、眠る前の1時間はリラックスできることを徹底するということです。受験が近くなってくる季節は、とにかく寒いのでカラダを温めて、リラックス効果も期待できる入浴がオススメです。このとき注意したいのが温度です。だいたい38~41度のお湯に20~30分ほど浸かるのがベストです。これによって、心身ともにリラックスできるので非常に効果的です。  入浴は体温を上げる効果がありますが、時間経過によって体温が下がってきます。これによって、眠気が強くなるので寝つきが良くなるわけです。また、睡眠にはサイクルがあることが分かっており、寝ついてから1時間半ごとに眠りが浅くなります。そのため、起床予定時刻から6時間や7時間半を差し引いて就寝時刻を決めるようにすると、目覚めの良い朝を迎えることができるでしょう。  ほとんどの人が早起きを目指そうと、いつもの就寝時刻よりも早めに寝ることがあると思いますが、普段床につく時刻の2~4時間前は、「睡眠禁止帯」と呼ばれる時間帯となっているので注意が必要です。このとき、体温は1日のうちで最も高くなるといわれているため、なかなか眠りにつくことができません。なぜなら、覚醒度が最高になってしまうからです。  ですから、眠る時間帯には十分に気をつけるようにしましょう。そして、布団に入ったら、何も考えることなく、ゆっくり呼吸をしてとにかくリラックス。無理に「眠ろう!」と考えることなく、自然に眠ってしまうようにしてください。  どうしても悩みや不安があって、なかなか寝付けないという人は、受験に成功した自分を思い浮かべると良いかもしれません。合格したらやりたいことがたくさんあるはずですし、そのときの自分の姿を具体的に想像することで、心がぐっと軽くなるはず。自然に睡眠に入れるように普段から注意すると良いでしょう。