6年間も勉強してるのにナゼ?日本人が実用英語をマスターできない理由
日本人は6年間も英語の勉強をしているのに、どうして英語の読み書き程度しかできないのか?苦手とされるリスニングができない理由にはさまざまな背景があります。今回は日本人が実用英語をマスターできない理由について解説していきます。 文法ばかりにこだわっている日本 日本人が実用英語が身につかない理由として考えられるのが、文法ばかりが独立した分野になっている現実があるからです。文法ばかりにスポットライトが当てられているため、英語を理解することについてはそっちのけになっています。 これを解決するためには、文法と読解をバランスよく学習することが大切です。少なくとも現状の英語学習はこれらの相互関連が乏しい状態です。そのため、多くの学生は重点が置かれている文法さえも覚えられなくなっています。これでは英語そのものが身につきません。 読む・聞くという機会が少ない 現時点で高校英語の教科書3年分に出てくる英単語というのは、約25000ワードと言われています。これは文庫本一冊の半分程度にしかなりません。中学3年間とセットにしたとしても、文庫本一冊も読破できていない状況にあります。 授業では英語をたくさん勉強しているつもりでも、現実的にみるとまったく勉強量が足りていないことになります。そして、読む・聞くという機会があまりにも少ないことが挙げられます。これが実用英語力をアップできない理由として考えられます。 英語は子音、日本語は母音といった発音構造が影響している? 英語は子音、日本語は母音といった発音構造になっていることは言うまでもありません。中国語の場合、日本語と比較しても英語をはじめ、ヨーロッパ系言語の発音の中から応用できる発音が多く、同じアジアであっても中国人の方が英語を身につけやすいという現実があります。 つまり、発音を身につけやすい傾向にないのが日本人なのです。また、これをよく理解していない人が多いのも実用英語がマスターできない理由と言えるでしょう。 日本人がリスニングに弱い理由とは? 日本語の最高周波数は、1500ヘルツと言われています。一方で英語の最低周波数は、2000ヘルツです。この周波数はとてもリスニングに重要な材料で、周波数が近いほど外国語を聞き取りやすくなります。しかし、両者の周波数が示すように日本語と英語では交わるところがありません。 それから、日本語の周波数に完全に慣れている日本人が圧倒的に増えているため、周波数の異なる英語を聞いても、英語本来の音を聞き取ることができません。そのため、日本語に近い音に置き換えて理解してしまいます。これがリスニングに弱い理由として考えられます。 日本人がリスニングに強くなるための一歩 日本人がリスニングに強くなるための一歩としては、日本語の周波数に置き換えることをやめることからはじまります。つまり、英語そのままの周波数で脳に届けることで聞き取れるようになるというものです。 最近ではそういった英語学習プログラムが増えてきたように思います。実用英語を身につけたい人はそういった英語学習プログラムを活用するといいでしょう。 これからの英語における教育指導としては、英語に対する考え方なども織り交ぜていくことが大切でしょう。そして、英語そのものを理解できるような学習をしていくことがテーマになります。現状の教育方針で展開しても、一向に日本人の実用英語は身につくことはないでしょう。