巷で話題の「青ペン暗記法」って効果があるの?
今ネット上で話題となっているのが、青ペンを使って暗記をする「青ペン暗記法」です。気になっていた方もいれば、はじめて聞いたという人もいるでしょう。でも、気になるのは果たして「青ペン暗記法」が本当に効果的なのかどうかですよね。そこで今回は「青ペン暗記法」に効果があるのかを徹底的に調べてみました。 「青ペン暗記法」が気になるという方は、ぜひご覧下さい。 青色は副交換神経を活発にする効果がある 暗記の主流といえば以前から赤色でしたが、赤色は人間の本能から「戦闘モード」にするための色であることが分かっています。一方で青色は人間の心身をリラックスモードにさせる色であることが分かっています。つまり、赤は交感神経を活発にさせるため、勉強にはそこまで向いていないと色と言えます。 一方の青色は、副交感神経を活発にすることができるので、勉強にはとても効果的であることが分かります。そもそも副交感神経が働いている状態は、心身ともにリラックスしている状態なので、焦ることなく勉強することができます。さらに脳には、リラックスしているときにしか出ない脳波が出ていることも明らかになっています。 特に注目したいのが、この脳波が出ているときは「物事を覚えやすい」ということです。そのため、暗記をするのであれば、赤色を使うよりも青色を使ったほうが効果的であることは間違いないと言っていいでしょう。どうやら、青ペンで暗記する方法には、それなりに効果があるようです。 それでも青色が暗記に良いという確証はない 残念ながら確実に青色が暗記に効果的という確証は無いようです。現在では色が人間に与える影響を研究する実験が世界各地で行われていますが、どれも確証に至るものは無いようです。しかし、副交感神経を活発にするというのは間違いではありません。 イギリス北部の都市グラスゴー中心部にあるショッピングストリートでは、景観改善を目的にオレンジ色の街灯を青色に変えたところ、犯罪が激減するという現象が起こったようです。その原因を調査したところ、やはり青色の街灯に変えたことが影響したためだと判明したようです。 やはり青色には心身をリラックスさせる効果があるようなので、完全に効果がないとは断定できないでしょう。イギリスではこれが話題となって、犯罪抑止を目的に青色の街灯が利用されるようになったそうです。 「青ペン暗記法」は都市伝説でしかないのか? 都市伝説と言ってしまえばそれまでなのですが、青色が人体にもたらす影響は少なからずあることは確かでしょう。ですから、赤色で暗記をするよりも、青色を使って暗記をした方が効果的かもしれません。ネット上では話題になっているものの、評価する人もいればそうでない人もいます。 特に科学的な根拠はありませんが、要はあなたが覚えやすかったらそれでいいわけです。青ペンがあなたにとっての最高の暗記ツールになっているのであれば、決して都市伝説であるとは言えないでしょう。 ちなみに「青ペン暗記法」を広めたのは、大手予備校として知られる早稲田塾だそうです。ということで、青ペン暗記法に効果があるとは言い切れませんので、この方法を過信するのはやめたほうが良いでしょう。大切なことは、あなたが物事を覚える姿勢を無くさないことです。そのために何色のペンであっても、なくなるまで使い続けることが大切なのではないかと思います。 少々残念な結果になってしまいましたが、青ペン暗記法が悪いわけではありません。あなたにとって最高の暗記法となれば、それで良いわけですから。