勉強をしたくても意志が弱い場合は
意志の弱い人は、この世の中に大勢います。自分で決めたことであっても、やり遂げられない人がたくさんいます。だからこそ、自分の意志を貫くのは難しいことがはっきりします。そして、受験生のなかにも勉強が続かない意志の弱い人が山のように存在しています。実は、意志の弱いタイプの人は、すぐに妥協を重ねるという癖があります。最初は威勢がよくて志望校も難関校を目指すのですが、計画を立ててもそれをまったく実行できません。たとえば、「今月は数学の苦手な部分を克服しよう」と決めても、数日経つとすぐにやめてしまいます。或いは、「この連休には、問題集を一冊仕上げよう」と考えても、いくらかページを進めると問題が難しすぎたりしてすぐにやめてしまいます。 数日単位ではなく、それは1日単位でも起こります。たとえば「今日、今からこの問題集を4ページ進めよう」と思っても、1時間ぐらい経つとやめたいと考え始めます。そして、こうした人はその志望校のランクも次第に下がってきます。だんだん偏差値の低い大学を志望するようになっていきます。偏差値を上げていく予定が、志望校の偏差値を下げることに変わってしまうことがよくあるのです。 こうしたタイプの意志が弱い人は、その欠点を何とかして直したいといつも考えています。ところが、その自分の意志の弱さを直すことも、その意志が弱すぎて続けることができません。そうして最終的には、すべてを諦めてしまうこともあります。挙句の果てには、「自分は意志が弱いから、全然ダメだ」と自分に落伍者のレッテルを貼るようになることもあります。 そんな人に教えたいのは、意志が弱いのは決してあなただけではないということです。そう考えることが最もよい処方箋になります。実は、人間というものはみんな意志が弱くできています。そうした意味で、自分は特別だとは思わないようにしましょう。受験とは、そんな意志の弱い人間がどれぐらい自分の意志の弱さを克服できるかを競い合うものです。 つまり、どれぐらい自分の意志を貫けるかの競争となります。 だから、あなたがもし意志が弱いなら、どうすれば意志を強く持てるかを考えてみてください。その手段の一つとしては、まず簡単に達成できる目標を設定することから始めましょう。短期間で実現できる簡単な目標を作れば良いということです。そして、小さなことから少しづつ達成していって「自分にもできた」という達成感を持つようにします。 そうしていけば、自分が必ずしも意志が弱いわけではないことに気づくはずです。そうなればチャンス到来となります。まず、自分で「私は意志が強いのだ」と思い込むことから始めましょう。人間は意志が弱いと思い込むと、本当に意志が弱くなってしまいます。逆に、強いと思い込むことで本当に強くなれることもあります。 煙草をやめられない人や勉強をしても続かない人は、まず「自分は絶対に意志が強いのだ」「絶対に、意志が強くなれる」となるべく思うようにしましょう。それだけでも買いたいものを我慢できたり、煙草をやめられることがあります。まず、自分にどういい聞かせるかが重要です。 人間は、「自分はダメなヤツだ」といつも思っていると本当にそうなってしまいます。だから、なるべく「自分は絶対に成績を上げられる」「自分は、将来入学したい大学に絶対に入れる」といった気持ちを持つことが重要です。何故なら、自分が心の底から信じたことというのは、本当に実現しやすいからです。