試験では、正確さとスピードの両方が大切になります。だから、問題を解く時にもスピードを速くしていく必要があります。そのためには、現在一つの問題を解くのにどれぐらいの時間が掛かっているのかをはっきりさせておきましょう。もし、ある問題に正解できたら、今までは3分かかっていたけど次第に2分で出来るようになった、というようにスピードを上げていかなくてはなりません。とにかく、自分がどれぐらいの時間で問題を解くことができるのかをまず把握しましょう。「大体3分くらいかな?」では把握しているとはいえません。その点でいくと、勉強はスポーツにも似ています。たとえば、短距離走なら100メートル走が0.00何秒の戦いになってきます。だから、スポーツウォッチを使いますよね。 受験勉強の場合も、できればストップウォッチを使いましょう。もし「ゲームを30分だけする」と決めたら時計を使うよりも、ストップウォッチで時間を計測するのが良いです。そのほうが、きっちり30分を測定できるからです。 短距離走でも、競争をしてどれぐらい時間を短縮できるかをストップウォッチを使って計測すれば、時間感覚が自然と鍛えられます。これは受験勉強でも同じなのです。ほとんどの人は、ストップウォッチではなく時計を使いますが、時計ではどうしてもきっちりと時間をはかれないことが多いです。だから、どうしても時間にルーズになりがちになってしまいます。たとえば、ゲームを30分だけすると決めた場合も、「今から30分だと7時57分か、8時でやめよう」というふうに大雑把に時間をはかってしまいがちです。 ところが、ストップウォッチがあれば、こうした大雑把さがなくなってきます。 実は、試験に通る人は「正確さ×スピード」によって勝つことが多いです。そして、「正確さ×スピード」は反復練習によってアップしていきます。スピードがあって正確さがあるのがポイントです。 たとえば、昨日の夜やってみた問題が試験に出たら、誰しも「運がいい」と思うでしょう。しかし、それを解くのに3時間もかかった問題だったら、1時間のテスト時間内では間に合わないことになります。でも、最初に解いた時には3時間かかった問題でも、次第に2時間になり、1時間になり、30分で解けるようになっていくと、正確さやスピードが次第に上がっていっていることになります。 試験に通る人は、問題をもっとも正確に早く解く人です。できない問題が出来るようになることだけが重要なのではありません。解ける問題がどれぐらいのスピードで解けるのかによって時間に差がついてきます。 そして、合格するかどうかは難問よりも基本問題で決まります。実は、テストでは難問が出てもそれで差がつくことはあまりありません。だから、難問が解けなかったからといったクヨクヨと思い悩む必要はないです。試験に通る人は、基本的な問題を絶対に間違わないような人です。ところが、試験に落ちる人は難問が解けても基本的な問題が正解していません。 つまり、勉強の仕方を間違えているような人が試験に落ちることになります。実は、難問が解けたかどうかは、試験の合否にはあまり関係がないです。だから、まず基本的な問題をケアレスミスしないように得点できることが大切になります。それを積み重ねれば、それだけで合格点に届くようになります。 だから、問題集を解くときには、難問に挑戦するよりも基本的な問題を解いていくようにしてください。基本的な問題を1つも間違わなければ必ず試験には通ります。