数学を得意になるために才能が必要なわけではありません。もちろん、将来数学者になって人類史上解いた人がいない問題に挑戦するつもりなら、少しは才能が必要かもしれません。しかし、入試の数学ぐらいなら、特に才能がなくても解くことはできます。それに、数学を得意科目にできるかどうかに才能は必要ありません。知識と計算力と数学に向き合える心があれば、きっと数学が得意になります。知識としては、反復練習をしていきましょう。計算力を上げたいなら、どんどん練習していってください。そして、数学に向き合う精神があなたの数学の才能を作ります。 実は授業を聞くだけでは、数学の成績を伸ばすことはできません。数学では、どんなに真面目に授業を聞いても、それだけでは問題が解けるようにはならないのです。つまり、授業を毎回丁寧にノートに書き込んでみても、結局成績は伸びません。それに数学の場合は、とにかく勉強量を増やせばいいというわけではありません。ほとんどの人々が、数学の勉強法を誤解しています。 高校や予備校へ普通に通って授業を真面目に受けただけでは、難関大学には受かりません。もし素晴らしい予備校教師がいても、その授業だけでは充分とは言えません。授業を真面目に受けているのに、まったく成績が伸びないと悩む受験生たちはとても多いのです。 実は、数学の成績をアップさせるには、授業以外の時間を使う事が必要です。ここでは、数学が得意な受験生の共通点についてお伝えします。 共通点1:「自分は数学が得意だ」という意識を持っている数学の授業を真面目に受けていなくても、数学が素晴らしくできる受験生もいます。例えば、センター試験の数学で9割以上の問題を正解するような人々です。実は、数学が得意な人と苦手な人の最も大きな差は、「自分は数学が得意だ」という確信があるかどうかです。?それは、潜在意識の力が発揮されるからでしょう。点数や成績が良いから数学が得意である、と思えるようになるのではありません。まず、潜在意識に「自分は数学が得意だ」と思い込ませているから能力が出てくるのです。 共通点2:「数学を理解する脳」の働きが目覚めている数学が得意になるには、「数学脳」の開発が必要です。もし「数学脳」が目覚めれば、数学が必ず得意になってきます。 この「数学脳」の働きを強化するためには、まず反復することを身につけましょう。つまり、同じ問題や同じ教材を何度も解いてみるのです。そうしなければ、本当の数学の実力は身につきません。どんな教材でもそうですが、一度解いただけでは本当の実力がつきません。できれば、同じ教材を7回以上は解きましょう。 なかには、同じ問題を7回も解くなんて時間の無駄……と考える人もいるでしょう。しかし、どんな教材でも7回以上解けば、しっかりとその真価が発揮されてきます。つまり、それによって「数学脳」が形成されるのです。もし、同じ問題を3回しか解かなかったら、潜在意識の領域までは届かずに「数学脳」は形成されないのです。できれば、同じ教材を7回解くことにより、数学の能力を「天才的」と言われるぐらいに高めたいですよね。だから、数学を得意にしたいなら、同じ教材を最低でも7回以上解くようにしてみましょう。別の教材を7冊やるよりも、同じ教材を7回解くほうが「数学脳」は形成されやすいですよ。