「一生懸命英単語を覚えても、気がついたらもう忘れている」という経験したことはありませんか?そういう時には、「本当は無駄なことをしているのかも?」と考えてしまい、勉強意欲が無くなることもあります。しかし、実は忘れても無駄なことをしているわけではありません。覚えるためには一度忘れることも必要なのです。何故なら、それは覚えるプロセスの一つだからです。   「この単語の意味は、何だったかな?」と思って辞書を引けば、そこに赤線が引いてあったりします。そこで、前にもその単語をチェックしていたことがわかります。しかし、そこで落ち込んでしまうことはありません。  今はしっかりとその英単語を覚えている人でも、一度は忘れているものです。つまり、そのプロセスを得て何度かチェックしながら英単語を覚えている人がほとんどです。忘れるというプロセスを得て覚えている人が多い事を忘れないようにしましょう。実は、一度で覚えたことは試験の時には忘れやすいです。だから、何度かチェックを重ねることにより覚えていきましょう。  だから、一度忘れたからといって悲観する必要はありません。実は、忘れやすい人の方が覚えやすいぐらいなのです。英単語をたくさん覚えたいなら、今日10個覚えて明日も10個覚える、というやり方よりも今日100個覚えるようにしましょう。  何故なら、100個覚えて100個忘れるというやり方のほうが、たくさんの英単語を早く覚えられますよね。だから忘れた英単語があれば、心の中で喜びましょう。そのうち覚えられる候補に入っていることになるからです。  また、人名などは写真付きで覚えるとしっかりと頭に入ります。子供の頃に覚えた名前が大人になっても覚えている場合が多いでしょう。教科書にあった夏目漱石や森鴎外の写真でも、未だに覚えている人は多いと思います。特に、教科書に付いていた写真は、よく覚えている人がたくさんいます。だから、教科書ではまず写真が載っている人物を覚えるようにしましょう。  教科書に写真が出ていなければ、肖像画を見て名前を覚えるのでも1つの方法です。大抵は、顔を覚えると名前も自然と頭に入ります。地名なども、写真を見ながら覚えると良いでしょう。遠くに旅行へ行っても、写真を撮影しておくと覚えていますよね。何故なら、映像のほうが文字だけよりも頭に記憶しやすいからです。  現在の教科書には、写真がたくさん掲載されています。また、図鑑などを見ても多くの写真がありますよね。特に、写真を見て覚えるとずっと覚えておける長期記憶になりやすいです。実は、記憶には「長期記憶」と「短期記憶」の2つがあります。たくさんの長期記憶があれば、そのエネルギーを短期記憶に持っていくことができます。逆に長期記憶の数が少ないと短期記憶にはあまりエネルギーがいかなくなります。  だから、できるだけ長期記憶をたくさん作っておくと良いのです。  また、趣味に没頭できる人は、受験も成功しやすいです。それは、頭の中にあらかじめ記憶の棚が作られているからです。好きな昆虫の名前を覚えたり、テレビアニメに出てくるキャラクターの名前を覚えたりしていますよね。  脳のなかに、こうした記憶の棚を自然に作っておくと、受験の際の暗記も頭に入りやすくなります。だから、意味が無いように思える趣味の暗記物であっても、ぜひ覚えておいた方が良いでしょう。