教科書をフル活用して英語に強くなるコツ
現在の公立中学校における英語の学習量は、一般的に足りていないといわれています。英文の量や文法の説明、ボキャブラリーにしても、どうしても不十分なのが今の現状です。それなら、英語をしっかりと身に付けるにはどうすればいいのでしょうか?また、学校の英語の授業で足りない部分はどのように補えばいいのでしょうか?ここでは、その方法についてお伝えします。 教科書の英文の音読は、スポーツならテニスの壁打ち、または野球の素振りに似ています。つまり、英語の基礎をしっかりと勉強をするために必要な練習であるということです。もし塾に通うならば、学校の教科書に沿って教えてくれる塾を選びましょう。あるいは、英文法をよく学習させてくれる塾でもよいでしょう。 中には学校の授業に沿わずに、独自のカリキュラムを作って教える塾もありますが、あまりおすすめできません。それは「学校の授業は重視しなくていい」という姿勢につながるからです。そうなると自然と授業をよく聞かなくなってしまいます。それに学校の授業とは違うことを学ぶなら、学校の授業と塾の授業の内容が異なるため、勉強時間も倍かかります。それは、結局時間の無駄遣いにつながる可能性もあります。 確かに学校での英語の授業は少なすぎるのですが、週三時間ほどの英語の授業を軸に、足りない勉強を補うつもりで学習していくのが塾の勉強の最もいいあり方です。また、英語の先生に対しては常に敬意を払うことが大切です。その先生の欠点を探すよりも、長所を見て尊敬できる先生だと思うようにしてください。そのほうが英語の授業にも身が入るようになります。 実は、英語の通訳として有名な先生の中には、学生の頃から英語の教科書を何千回も音読して覚えたという人がいます。英語の基礎的な力は、そうした努力によって徐々に養われます。それに、塾の講師に聞くと、英語の成績がよい生徒は必ずといっていいほど教科書の英文を暗唱しているといいます。現在の英語の教科書は、内容も浅くて少ない学習量になっています。しかし教科書にある英文をすべて暗記してしまえば、英語力はかなり身に付きます。 だから、教科書はできれば丸暗記して、すべて暗唱できるようにしておくことです。また、学校が検定教科書を使用しているなら、教科書ガイドと教科書ドリルはやはりきちんと手に入れた方がよいでしょう。教科書ガイドによると、単語や文法、発音やイントネーションなど単元ごとに学習するポイントが書かれています。だから教科書では足りない部分の勉強を補うのにもってこいです。 この教科書ガイドを使って予習や復習をする方法もあります。塾も、教科書ガイドを使って教えてくれるところを探すとよいでしょう。教科書ガイドは別売りの場合が多いです。発音などを勉強するために、合わせてCDの購入もおすすめです。それを使えば、音読やリスニングの練習をすることもできます。 最初にCDをよく聞いて、基礎をしっかりと勉強しましょう。それを真似して英文の発音を覚えていき、最後は一人で朗読できるようにしていきます。 まず、教科書を丸暗記してその英文の意味も覚えておくこと、教科書ガイドや教科書ドリルを使って単元ごとによく学習することが大切です。また、教科書ガイドを使って予習、復習をしたり、CDを使って発音の勉強をすること、こうした点が英語の能力をしっかりと身に付けるために大切な方法です。