あなたは、毎日どのような言葉を子どもにかけていますか?どんな言葉を子どもにかけるかによって、子どもの潜在意識に暗示をかけることになります。子どもに積極的にかけてほしい言葉は、中学受験のために頑張っていることをプラスに評価する言葉です。  ここでは、子どもに積極的にかけてほしい言葉や子どもに言ってはいけない言葉について具体的にお伝えします。  プラスになる言葉:短所よりも長所に目を向けて褒めるようにしよう子どもが最大限に能力を発揮するには、継続的に言葉をかけて褒めてあげることが大切です。親には、自分の子どもをちゃんとした人間にしたいという思いがあります。ですから、長所を見て褒めるよりも短所を見て注意する方が多くなりがちです。叱ってダメな部分を直そうとすることもあります。なかには勉強や生活態度のすべてにその機能が働いて小言の多い親もいます。ですが、子どもは未熟なのが当たり前ですし、誰でも短所を直すより長所を伸ばした方が優れた人物になります。なので、子どもに対しては「この子の長所は何かしら?」と考えてそれを探してあげる姿勢を持ってください。また、中学受験が近づくと「落ちる」や「下がる」のような言葉を使ってはいけないという人がいます。でもそれはあまり気にしないでいいです。普段通りにリラックスした生活態度で子どもを受験に臨ませてあげることです。  次は、親が言ってはいけない子どもをダメにする言葉についてお伝えします。  1:感情的になって子どもの人格を全否定してはダメ子どもに対して絶対に言ってはいけない言葉は、その子の人格を全否定するような言葉です。子どもを叱る時には、つい感情的になりやすいです。その時に「何をやってもダメね」「私の子じゃない」などと言ってしまう親がいます。こうした人格を否定するような言葉は彼らを追い込むことにつながります。特に、男の子であれば奈落の底まで落ちてしまいます。女の子であれば腹を立てて親とは口を聞くのも嫌だと考えてしまうことがあります。  2:子どもを叱る時には具体的な表現をしようもちろん、子どもが勉強しない時や家庭でのルールを守らない時には叱ることも大切です。しかしそれは単に怒ることとは違います。ついカーッとなって怒りの言葉を口にしてしまう親は要注意です。子どもを叱る時には、自分に対して自問自答できる時間を与えてあげてください。今の子どもたちは「勉強をしなさい」「宿題をやらなきゃダメよ」といった言葉には、あまりよい反応を示しません。親が思いどおりに子どもをコントロールできなくても、「ダメな子ね」と感情的に怒るのはよい影響を与えません。叱るなら、「○時までにちゃんと宿題を終わらせて」といった具体的な指示を出す方がいいでしょう。  親は子どもが勉強している姿を見ても「頑張っているね」と褒めることがなかなかできません。親自身が経験している高校や大学の受験の時と比べれば、当たり前のような勉強量に見えることもあります。しかし中学受験をする子どもはまだ小学生です。それを考えれば、どの子どもも本当に一生懸命頑張っていることを理解してあげてください。  それに人間は努力をし続ければ、必ず伸びることを教えてあげることも大切です。たとえばどんな成績を取っても、子どもに対して期待を持っていると言葉かけしてあげます。なぜなら期待されていると感じると、必ず子どもの能力は伸びるからです。「あなたならできる」と言葉にして子どもに言ってあげることが重要です。