中学受験の勉強を始めると、小学校での勉強や宿題を両立できないぐらい子どもは忙しくなります。特に塾の勉強や宿題がハードになれば、小学校での勉強がおろそかになりやすいでしょう。しかし受験勉強があっても小学校の勉強はきちんとしておくことが大切です。 なぜなら、小学校の勉強がきちんとできていないと、中学受験も成功しないからです。これは真実です。大体、小学校で教わる勉強をおろそかにしたままで難関中学に入学しても、授業がわからなくなってしまいます。 難関中学の近頃の入試傾向を見ても、中学側は現在の小学校の授業を子どもが理解しているかどうかを重視しています。小学校での授業を本当に理解しているかどうかを見るためにコンパスや作図、グラフや表を作る問題が入試試験に出てきています。 そこで、ここでは小学校での勉強をしっかりやることのメリットについて、いくつか挙げてみましょう。  1:小学校では勉強の根本を学ぶことができる小学校というのは、勉強の根本を学べる重要な場です。塾に行けば、受験で必要となる知識やテクニックを教えてくれます。しかし、根本的な勉強を考えていく上では、学校の勉強が欠かせません。子どもの1日について考えると、子どもの過ごす時間は、自宅の次に小学校にいる間が長いです。子どもにとって小学校は、生活の中心となる場所です。なので、小学校の授業で習う勉強は丁寧によく学習させておきましょう。コンパスや三角定規を使った作図や、グラフ作成が必要な授業でも、手抜きせずに頑張って練習させることが大切です。  2:小学校での学習内容は社会に出ても役立つ場合がある小学校の勉強では何かをグループごとに作ったり発表したりすることが多くあります。つまり、理想的な学習の仕方をしています。逆に、ほとんどの塾の勉強は受身でするものが多いです。もちろん塾でも多くの知識を得られますが、社会の中でどう役立つかはまた別の話です。実は、小学校で物を作成したり発表したりするのは、非常に社会に出た後にも役立つのです。  3:小学校での勉強は大人になるために必要なものも多い受験勉強をし始めたら、小学校の勉強もよく聞いて丁寧に勉強していくことが大切です。それに、五感を働かせてやっていく作業をする場合は、その作業の体験も大切にします。たとえば切ったり貼ったり、音を聞いたり匂いを嗅いだりする授業もあります。塾においてはなかなかできない授業です。子どもには、こうした体験を小学校で多く積んでおくようにさせます。それに学校の先生の話を子どもがよく聞くように仕向けておくことです。そのためには、親が小学校と塾を比較していろいろ批判しないようにしてください。子どもにもこの二つはまったく違うものだと教えておきましょう。つまり、小学校での学習内容は、子どもが将来大人になって生きていくのに必要な素養を作るのに役立ちます。それに、小学校での勉強はすぐに中学校や高校の勉強の基礎になります。   そのように、小学校での勉強は、子どもにとって二度とない大切なものです。なので中学受験の勉強が忙しくても、軽んじないでしっかり学習させてください。つまり、塾の勉強よりも小学校での生活や勉強を重んじた方がいいです。その先には、中学受験の成功が待っています。どちらも両立できれば子どもの能力アップにもつながります。