小学生の家庭学習では復習を重視しよう
復習は、中学受験を成功させるために必要不可欠です。予習は学習の準備であり、復習することでその学習が頭に定着します。こうしたやり方が成績を自然とアップさせる力になります。それに復習を続けると、成績がアップするだけでなく忍耐力も培われます。 子どもにとって、一度習ったことをもう一度おさらいすることは、面倒に感じられます。分かるまでやらされるとうんざりしてしまう子もいます。でも、つらくても復習を繰り返すことができれば、忍耐力がしっかりと子どもの中に備わります。 ここでは、教科ごとの復習ポイントについてお伝えします。 復習ポイント:算数算数であれば、解法の理解と練習量がポイントです。復習をする時には、適量の問題数をこなしていきます。1つのパターンだけでなく少し異なるパターンの解法もできた方がいいです。そのためには、1つの単元で4、5パターンの問題を解くことを数回繰り返します。もし普段は問題を多くこなすことが難しければ、春休みや夏休みのような長い休みのある時を利用してしっかりと勉強しましょう。 復習ポイント:国語読解や記述では、よい作品をしっかりと読ませてあげましょう。ただし、読ませる量が多ければいいわけではありません。子どもが興味を持てそうな作品を1つだけ選びます。その方が、子どもが作者の意図を把握しやすいです。 復習ポイント:理科理科ではたくさんの知識や原理、仕組みなどを理解する必要があります。「どうして電気がつくのか? その仕組みは?」といったことを子どもが理解できているか確認してください。そしてテキストにある絵や写真、図などをよく見させておきましょう。 復習ポイント:社会社会科では、その流れや背景について子どもが理解できるようにさせてあげます。それには、学習ツールが上手に使えなければいけません。これは社会科だけに限りませんが、地図帳や資料、百科事典、図鑑、漢和辞典、国語辞典などは勉強する時に手元に置いておくようにさせてください。そうすれば、家庭で学習する時にとても役立ちます。勉強しながら分からない箇所を調べていけば、子どもの頭の中にその知識がスムーズに入ります。 中学受験の勉強では、解答を導き出すための解き方が大切です。もし答えが合っていても、子どもにはどういう解き方で答えを出したか聞くようにしましょう。子どもが使っている解法が塾の先生の解き方と同じであるか、学校のテキストと同じであるかも確認してください。 復習は、1つの勉強内容に対して3回くらい実行しましょう。学校で学習した当日、1週間以内、1ヶ月以内の3回がよいでしょう。教科ごとに復習ノートを作るようにして、間違えた問題は必ずそのノートに書きとめさせます。そうすれば、必ず子どもの弱点がわかります。 また、塾での授業内容も復習させた方がいいでしょう。学習内容を頭にしっかりと定着させるには、塾から帰ってきて眠るまでの間にも1題でも2題でも問題を解かせることが大事です。子どもが夜遅く塾から帰ってくると、「疲れたでしょ? 早くご飯食べて寝なさい」と言いたくなります。しかし必ず1、2問は問題を解かせてから寝せるようにしましょう。そうした復習の繰り返しが子どもの学力をアップさせます。