中学受験の社会科には、地理や歴史、政治といった問題がよく出ます。ストーリー性のある問題文を出して時代の背景やそうなった理由を問う問題も入試に取り入れられています。  ここでは、どんな勉強法をその対策として取り入れたらいいかについてお伝えします。  社会科の学習ポイント1:地理地理の勉強では、日本地図や資料を扱うのが基本です。できれば日本地図は、トイレやリビングルームなどの子どもがよく見る場所に貼ってください。ずっと同じ地図では飽きてしまうので、2、3ヵ月に1度は世界地図に変えたりして工夫します。子どもにはただ地図を見せるだけでなく、国の名前や都道府県の位置なども同時に覚えさせましょう。地理でも実体験が大切です。もし家族旅行に行くなら、場所や移動手段について前もって地図で確認させてください。高速道路や新幹線の路線などについて調べさせます。観光地や特産物の写真も撮ります。スクラップ帳を作ってまとめておく作業も効果があります。  地図帳は、やはり子どもにとって必須アイテムです。学校から配布される地図帳や塾からもらってくる地図帳には、各地の特産物や統計などの資料も載っていることがあります。なので、親もきちんと目を通してください。それにテレビの教養番組もおすすめです。地域産業の特集やニュースの映像などと合わせて、工業が盛んになった理由や背景もわかります。  社会科の学習ポイント2:歴史歴史では、時代の特徴や流れを掴みましょう。歴史の受験勉強をスムーズに進めるには、中学生の頃から下地を作っておくことが重要です。小学生の子どもに歴史を楽しく勉強させるには、「歴史マンガ」を読ませるのがいいでしょう。子どもが興味を持った人物や好きな時代ができれば、歴史への興味はぐんぐんと広がります。男の子なら戦国武将にはまることもあります。そうすると戦国時代の戦いの名称や武将の名前などをあっという間に覚えてしまいます。もし女の子であれば、平安時代の紫式部や清少納言から読ませてあげるのもいい方法です。  それに、歴史にスポットをあてたテレビ番組や大河ドラマを見せるのも効果があります。テレビを見ている時には、子どもに歴史の流れを把握させていきます。なぜその事件が起きたのか、それによって歴史がどう動いていったのかなどをしっかり子どもに理解させます。  社会科の学習ポイント3:政治政治の問題は社会科の中でも比較的範囲が狭いです。そのため、応用問題もそれほど多くありません。それを考えれば比較的勉強しやすいでしょう。日本国憲法や三権分立などの知識を、しっかり理解させます。それに毎日のニュースや新聞を見ることでも情報を仕入れられます。お父さんが、面白く政治について子どもに話してあげる方法もあります。  社会科の学習ポイント4:時事問題時事問題を覚えるには、新聞をスクラップした資料を作ります。書店にある様々な時事問題集を購入して豊富な資料の中から最近のニュースを振り返ってみるのもいい方法です。時事問題は、毎日の家庭学習には組み入れずに、夏休みや春休みごとにスクラップブックをして振り返ってみるとよいでしょう。  社会科の勉強は、単に知識を詰め込むだけでは対応できません。つまり、合格するには家庭内でのフォローがもっとも大切です。親が積極的に子どもに社会科の勉強をさせていきましょう。楽しく学ぶことができれば、中学受験の社会科はバッチリとできるようになります。