「お買い得」な学校を発見しよう! 国私立中学受験、大学進学実績のここをチェック
大学進学実績はその学校の「実力」のあらわれ国私立中選びを考える上で欠かせないのが、その学校の大学進学実績です。国私立中はほぼ例外なく進学を目的とした学校ですから、いかに生徒を伸ばし生徒が希望する大学へ送り出せるか、どの学校も真剣に考え取り組んでいます。中高6年間という長い時間の中で、各校は各科目の授業、カリキュラム、進路指導などに独自の工夫を行っていますが、その内容しだいでは生徒の伸びや進路が大きく変わることもありますし、実際にいろいろな学校の進路実績を比べてみるとはっきりとした違いが見てとれます。 大学進学実績、ここに注目!1. 超難関大合格者数大学進学実績を見るときにまず目が行くのがこの項目です。東大・京大・一橋大・東工大などトップクラス国立大、私立大のトップである早大・慶大・上智大、あるいは医学部医学科への合格者は、学校側も最も気にすることの一つです。したがって進路実績の表では目立つように書かれていることがほとんどです。この中で特に注目したいのはトップ国立大と医学科の合格者数です。これらに毎年継続して多数の合格者を出せる学校は、実力のある生徒を集め、そして伸ばすことができている学校だといえます。 2. 国立大・私立大の合格者数バランス国立大の合格者数に対して私立大の合格者が多すぎる場合は割り引いて考えましょう。国立大は1人1校しか合格できないのに対し、私立大は日程が重ならなければ何校でも受けて合格することができますし、同じ大学内の複数の学部に合格することもできるからです。また私立大のセンター試験利用入試は、国立大に合格するレベルの生徒であれば出願するだけで合格してしまうものも多いため、学校側が実力のある国公立大志望の生徒に何校も受けさせているケースもあります。 3. 1学年の生徒数に対する合格者数比1学年の生徒数が1000名以上もいるマンモス校と100名程度の小規模校を同列に扱うことはできません。ただ合格者数だけに目を向けるのではなく、生徒数の何%が国公立大に進学できているのかといったことにも注目しましょう。 4. 進学先を公開しているか進学先を見れば、学年のうちどのぐらいの割合で国公立大や難関大に進めたのかがわかるので、その学校の実力を測ることができます。ですから、合格者数だけでなく実際の進学先も公開している学校は、指導や進路実績に自信がある学校ということもできるのではないでしょうか。 「お買い得」な学校を見つけよう近年は有名なビジネス雑誌でも特集が組まれる「お買い得な学校」。これは、入学時の偏差値のわりに高校卒業時の大学合格実績が高い、つまり6年間で生徒を伸ばしてくれる学校のことを指します。中学受験の偏差値が同じぐらいの学校でも、大学合格実績を比べてみると全く違うということは珍しくありません。また偏差値の高くない学校でも高い大学合格実績を出しているところはあります。単純に中学受験の偏差値だけで判断せず、「6年後」を見据えた学校選びをしてみてはいかがでしょうか。