驚きの超難関大学も! 安いだけじゃない、公立大学
公立大学の特徴国立大学同様、学費の安さから多くの大学受験生の目標となる公立大学。全国に80校あまりが存在しますが、学費の安さ以外にもいくつかの特徴があることをご存知でしょうか?①地域性都道府県立・市立(正確には「公立大学法人」が運営)のものがほとんどですが、特殊なものとして釧路公立大学(釧路支庁の事務組合が運営)があります。このような背景から、公立大学の大きな特徴として「地域に根ざした運営を行う」という特色があります。具体的には「地域の抱える問題を研究する学部を設ける」「地域の企業と連携する」「地方で不足しやすい医師・看護師などの専門職を養成するなどの取り組みが行われています。また、学費は国立大学同様、全国ほぼ一律の低額に抑えられていますが、入学金については大学を設置する地方自治体内の出身の学生はそれ以外から入学する学生より安くなっていることが多いです。②小規模①とも関連しますが、もともとその地域のために設立されている公立大学は小規模なものが多く、国立大学・私立大学に比べ定員も少なめになっています。③単科大学や学部ごとにキャンパスが異なる大学が多い公立大学は地域で必要とされる学科を設置しています。また、短期大学を4年制大学に改編したものも多くあるので、国立大学のように文系・理系の学部をバランスよく設置している総合大学は少なく、単科大学の比率が高いのが特徴でした。近年は、都道府県内にあった各単科大学をまとめて、1つの公立大学とするケースが増えています。そのため、名称上は1つの大学でも、都道府県内各地にキャンパスが散らばっている、といったことがしばしばみられます。特色ある公立大学~国際教養大学近年、急速に知名度を向上させているのが、秋田県にある国際教養大学です。2004年に開学した新しい大学ですが、ほとんどの講義を英語で行う、最低1年間の留学を義務づける、図書館を24時間開放する、などの先進的取り組みが話題となり、多数の優秀な学生を集めました。その結果、今や日本屈指の難関大学と呼ばれるまでになっています。入試の上での注意点公立大学は国立大学同様センター試験+個別試験の組み合わせで受験することになりますが、公立大学と国立大学とでは入試方式の上でいくつかの違いがあります。まず、センター試験の科目数が国立大学より少なくなっている(アラカルト方式)ことです。このため、センター試験の結果特定の科目が思わしくなかった国立大学志望の受験生が、その科目が不要な公立大学に流れてくるということがよく起こります。もうひとつは中期日程の存在です。一部の公立大学では、前期日程と後期日程の間に中期日程を設けていて、これを利用すると国公立大学を受験するチャンスが3回に増えます。前期日程で不合格だった場合に備えて、中期日程のある公立大学を探しておくのもよいでしょう。