時事問題は入試で必要、でも学校では習わない!最近のニュースに題材をとった問題は「時事問題」とよばれ、理科や社会の入試でよく出題されます。これらはテキストや教科書には書いてありません。それもそのはず、それらが出版されたときには、起きてすらいない出来事だからです。しかし現実にはこうした時事問題が頻繁に出題されるので対策が必要です。では、具体的にどんな問題が出題されるのでしょうか?  理科の時事問題理科の時事問題って? と思う人もいるかもしれませんが、中学受験ではしばしば出題される問題です。環境問題など現在進行形のテーマが多く、その他にはノーベル賞受賞者などが狙われます。「2012年にiPS細胞の研究でノーベル医学生理学賞を受賞したのはだれですか。」と聞かれたら「山中伸弥」と答える、といった具合です。  社会の時事問題①中学・高校受験中学・高校受験での時事問題は、主に前年や5年ぐらい前までのことが題材にされます。入試が行われるのは1月~3月ですが、入試問題はそれよりかなり前に作成されているので、やはり出題の中心になるのは入試前年の事項です。地理・公民で学習する内容にからめた出題が多いですが、中にはNHK大河ドラマのように、歴史でも注意が必要なものもあります。2013年は「八重の桜」が放送されていますので、幕末~明治維新や舞台となった福島県についての出題が増加すると予想されます。  社会の時事問題②大学受験大学受験での時事問題については、地理・現代社会・政治経済受験者は注意が必要です。近年はセンター試験でも時事問題の出題が増えているので、受験する人は時事的テーマを押さえておいたほうがよいでしょう。また私立大で政治経済を受験する場合はしっかり時間を割いて勉強しておく必要があります。早稲田大など、かなり突っ込んだ時事問題を出す大学もあるので、『赤本』などで出題傾向を確認した上で早めの対策をとりましょう。  時事問題の勉強法時事問題は通常の教科書やテキストには載っていないので、注意が必要です。勉強法としては、新聞やインターネットをこまめにチェックし、関係があると思ったニュースは切り抜く、あるいは印刷して保存しておくことをおすすめします。また、『現代社会の最新時事』(学研教育出版)や『現代用語の基礎知識 学習版』(自由国民社)などの時事問題を解説した本を購入するのも有効です。本で基本的知識を身につけた上でニュースを見ると、今までわからなかったことがわかり、ニュースへの関心も増すので、ニュースを見ても内容がよく理解できないという人は本で勉強することから始めてみるのもよいでしょう。