金融系、就職先としては人気だけど……文系大学生の就職先として人気が高い金融系。しかし、親や身近な人が勤めているという場合を除いて『お金』に関わる職種は、学生にはあまりなじみがないのではないでしょうか。そこで、今回は金融系の様々な職種や、その内容についてお伝えします!  金融系の仕事が果たす役割金融系の仕事は、お金を扱うのが大きな特徴です。その点で金融系の仕事は社会に必須の存在といえます。現代社会で生きていく上でお金はなくてはならないものです。食べ物や服を買うにも、学校に通うにも、会社を動かしていくにもお金が必要です。大きな企業になると、一度に億単位のお金が必要となることもあります。そんな社会生活を営む上で必須のお金ですが、家の中に置いておいては盗まれる危険もありますし、ただ保管しておくよりは、誰かに貸して利子を得たほうがよっぽど役に立ちます。こうして、お金を必要とする人とお金を預けたい人の間に立つ存在が必要となります。それが銀行や証券会社といった金融機関。金融系の中心となる職種です。金融機関は、お金を持っている人からお金を受け取り、必要としている人に届けることで、世の中のお金の流れをつくる役割を果たしています。  『銀行』と『証券会社』銀行は人々からお金を預かり、企業や個人に貸し出すほか、お金の運用を考えている人に対して国債や投資信託などの金融商品を販売したり、お金に関する相談に乗ったりします。そこで働く銀行員は、給料が高いわりに勤務時間が短いのが特徴です。通常、銀行の窓口は平日の朝9時から昼3時までしか開いていません。終業のための処理を済ませれば、夕方には帰宅できます。もちろん土日は休み。そして、銀行はめったに倒産することがないので、雇用も安定しています。そのため、銀行員を目指す学生は多く、かなり競争率が高くなっています。金融機関のもうひとつの中心である証券会社は、企業が資金調達のために発行した株式などの証券を売買する仲立ちを行っています。こちらも多額のお金を動かす仕事ですが、銀行と異なり、自ら顧客に証券の購入を勧める『営業』が中心となります。どれだけ売上を積み上げられたかが『証券マン』の実力証明。営業成績に応じて給料が変動することが多いようです。顧客を訪問しなければならないため、その仕事はけっこうハードで、体力に自信のある体育会系の人が活躍することも多いです。同じように営業成績が重視される保険会社についても、似たようなことがいえます。  金融系の仕事を目指すなら金融系の仕事には、世の中のお金の流れや経済のしくみについての幅広い知識が求められます。そのため、経済学部・商学部など、金融や経済について学べる学部に進むほうが就職には有利となります。しかし、知識だけがあればいいというわけではありません。金融系、特に証券会社や保険会社では営業成績が重視され、商品を『売れる』人材が求められるので、コミュニケーション力など社会人としての基礎スキルも重要となります。また、変動する経済情勢を常に追いかけ、最新の知識を吸収する態度も必要です。日頃から新聞やニュースを見たり、分からない言葉を調べたりして、経済の動きに強くなっておくのがよいでしょう。