病気と同じで、成績も初期症状への対処が重要!通知表の評定やテストの点数、順位、あるいは偏差値など、成績が下がるという現象は、ほとんど全ての人に起こります。そして、成績が下がったときに気分が落ち込んだり悔しくなったりするのも、ほとんどの人は体験したことがあるでしょう。しかし、成績表を見てがっかりしただけで、特に何もせず終わっている人もまた多いと思われます。学力を伸ばす上で、成績が下がったときの対処は非常に重要です。病気の治療と同じで、成績が下がったときも、初期症状の段階ですぐに手を打つかどうかで、その後の学力の推移が大きく変わると言っても過言ではありません。早めに問題を把握して手を打てれば、成績の落ち込みを抑えることも比較的簡単にできます。しかし、成績が下がるのをそのままにしていては、理解できていないことだらけになり、ついには慢性的に成績も下がりっぱなし、立て直そうにもどこから手をつけていいのか……という状態になりかねません。  なぜ、どこでつまずいているのかを知ろう成績が落ち始めたとき、第一にやるべきことは、どの分野が原因でつまずいているのかを把握することです。例えば、中学1年生の数学であれば、方程式が解けないのか、文字式の理解が不十分なのか、さらに戻って正負の数が分かっていないのか……と突き詰めていきましょう。高校生の英語であれば、模試で特に得点率が低い分野は文法問題なのか長文なのか、はたまた整序問題なのか……といったように、模試の成績表なども活用しながら、原因を探っていきます。そうすることで苦手単元が見えてくるので、あとはそこを重点的に勉強するだけです。このときも、病気の治療と同じことがいえます。病院に行かずに自分だけで治そうとするよりも、医者に見てもらい、薬をもらったほうが早く楽に治せるのと同じで、一人で何とかしようとするよりも、学校、塾、家庭教師といった『プロ』の先生たちの助けを借りるほうが立ち直りも早く、楽で、そして効果的です。  早めに対処すれば、立て直しも楽になる!繰り返しになりますが、こうした原因の把握やそれに対する対処は、成績が落ち始めたときにすぐ行うべきです。遅れれば遅れるほど、成績を立て直すのは難しくなり、苦手科目になる可能性もそれだけ高まります。成績の落ち込みを何とかしようと思う気持ちを持ち、そしてすぐに手を打つことが何より重要です。『思い立ったが吉日』、すぐやりましょう!