規則正しい生活は、学習習慣にも関係がある成長過程の子どもにとって、規則正しい生活を送ることは非常に重要なことです。生活リズムが乱れると、子どもは体調を崩しやすくなるだけでなく、勉強の面でも悪影響が出ます。決まった時間に勉強をする習慣がないと、ついだらだらと遊んでしまい、毎日の学習時間を確保できなくなるので、学校の勉強にもついていけなくなりがちです。そして、勉強がわからなくなると、家で勉強するにもわからないことだらけでやる気が出ず、ますます勉強しなくなる……という悪循環に陥ってしまいます。  学習習慣確立のための『三点固定』そこで、学習習慣を確立するため、多くの学校で取り入れられているのが『三点固定』という考え方です。朝起きる時間、夜寝る時間、そして学習を始める時間の三つを毎日固定し、規則正しい学習習慣を身につけさせようというものです。まず、何よりも大切なのが早起きの習慣です。人間の体には朝、太陽の光を浴びることで目覚める仕組みがあります。そして朝食を摂ることで脳のはたらきも活性化し、学校の授業をきちんと受けられる状態が整います。毎日決まった時間に起き、朝食を食べ、余裕をもって登校するという習慣がついているか、今一度振り返ってみてください。就寝時間の固定も同様に重要です。ついつい夜更かしをしていませんか?昔はテレビの深夜放送を見てしまって……という声を多く聞きましたが、今は携帯電話やパソコンによる夜更かしがみられます。SNSや、『LINE』のような通信アプリ、あるいは動画サイトなどに夢中になって、気がつけば深夜……こんな生活を送っていれば、当然睡眠不足に陥ります。学校の授業中に眠くなるのはもちろん、体調を崩して学校を休むことになったり、ひどい場合には朝起きられなくなって不登校になってしまったりしかねません。こうなると勉強どころではありませんね。そして最後が学習時間の固定です。毎日勉強する習慣がついている人とそうでない人の差というのは、言うまでもなくかなり大きいものです。「毎日○時からは勉強する!」と決め、その時間は勉強だけに集中する習慣をつけましょう。お風呂に入る、歯磨きをするのと同じように、毎日の生活の中に勉強時間を組み込み、それを続けていきましょう。1日1時間の勉強時間でも、全く勉強しない人との間には、1か月で30時間、1年間ではなんと360時間もの差が!もちろん勉強時間を増やせばさらにこの差も広がります。  朝型の学習習慣を!ここで、ぜひ意識してほしいのが『朝型生活』への切り替えです。朝早く起き、学校へ行く前に少しでも勉強時間を確保する習慣をつけましょう。入試はほとんどの場合早朝から行われるので、早朝に力が出せないようでは、いくら勉強していてもその効果を十分に発揮できません。『三点固定』と『朝型生活』で、勉強時間と受験に強い生活リズムを確立しましょう!