国公立大現役合格はなぜ難しい?大学受験において不動の人気を集めている国公立大。学費の安さやネームバリューなどの魅力から、毎年多くの高3生が国公立大現役合格を目標として受験勉強に励んでいます。しかし、合格を勝ち取るのは生易しいことではありません。なぜ、国公立大現役合格は難しいのでしょうか。第一の理由は、実質倍率が高いことです。国公立大は私立大に比べ学部・学科あたりの定員が少ない傾向にあり、しかも定員外合格者をほとんど出しません。そのため、合格するにはライバルとの熾烈な競争を勝ち抜かなければなりません。第二の理由は、センター試験・二次試験を通じ、課せられる試験の出題範囲・内容が幅広いことです。センター試験では6教科7科目を受験しなければならないことが多く、それに加えて二次試験でも記述式を中心とした内容の濃い出題が行われます。私立大のように勉強する科目を絞り込むのは難しく、かといって主要科目をおろそかにするわけにもいきません。そして、人気の高い国立大は特に受験生のレベルが高く、センター試験のボーダーラインも8割以上となることが珍しくありません。本番の緊張感を乗り越え、7科目の平均点を8割以上にし、しかもその後二次試験でもしっかり得点する……。このように、ハードルをいくつもクリアしなければ国公立大合格は実現できないのです。  現役合格には、高1からの学力積み上げが重要!このように困難がつきまとう国公立大現役合格。高3から勉強を始めても遅い、と言わざるを得ません。むしろ、現役合格したいなら高1からしっかり勉強し、学力の積み上げを行っておくべきです。高校の授業進度にもよりますが、センター試験の出題範囲は、基本的に高1・高2で学ぶ内容です。この事実からだけでも、高1のうちに習った内容をしっかり身につけている人とそうでない人の間に差がつくことは容易に想像できます。そこで、まずは学校の授業や定期テストをおろそかにしないことが重要になります。授業の内容をしっかり理解できていますか? 高校の学習内容は、丸暗記だけで大学入試を乗りきれるほど簡単ではありません。理解することで初めて記憶が定着し、問題にも対応できる力が身につきます。ある意味基本中の基本ともいえるのですが、1.学校の授業をしっかり聞いて内容を理解すること。2.定期テスト前には問題演習をすること。3.苦手な分野は再度復習すること。以上の基本を押さえてテストに臨むようにしましょう。  毎日の学習習慣が、多科目の試験に対応できる総合力を養う高1からしっかり勉強する習慣がついていると、受験勉強においても多くの面でプラスに作用します。毎日勉強し続けるのはしんどいものですが、高1から毎日勉強する習慣が身についていれば、センター試験のために多くの科目の受験勉強をする際にも学習を進めやすくなります。持久走と同じで、受験勉強でも長く続けようとすればトレーニングが必要です。いきなり受験勉強を始めても長続きしません。国公立大を目指すなら、早いうちから毎日勉強する習慣をつけ、少しずつ学力を養っていくのが、実は近道になるのです。