推薦・AO入試で武器になるリーダーシップ高校・大学・専門学校などの入試で実施される推薦・AO入試では、学校の成績のほかに、受験生のさまざまな面が審査されます。その中には、部活動のキャプテンや部長、生徒会長や学校行事の実行委員長といった校内のリーダーを務めたことも含まれます。なぜでしょうか。試験を行う学校側は、入学後学業や校内活動に率先して取り組み、他の生徒・学生の模範となる、あるいはリーダーとして他の生徒・学生を引っ張ることができる人に入学してほしいと考えているからです。推薦・AO入試では、学力試験の結果を優先する一般入試とは異なり、受験生の人間性も重視しています。そこで、受験生は、こうした推薦・AO入試の特性を知り、上手に活用するべきでしょう。リーダー経験がある人は、自分の実績をしっかりアピールすることが、推薦・AO入試合格への近道といえます。  リーダーシップ、こうしてアピール!では、受験生は、自分が備えているリーダーシップやリーダー経験をどのようにアピールすればよいのでしょうか。まず、最初のアピールの場は志望理由書などの出願書類です。学校によって様式は異なりますが、リーダー経験などを書く欄があればそこに記入し、なければ自己アピールの欄に記入していきます。その際、恥ずかしがらずに堂々と自分の実績を記すことが重要です。書かなければ、せっかくの実績も宝の持ち腐れになってしまいます。キャプテンなどの肩書だけでなく、所属していた団体の規模や自分が中心となって行った活動なども併せて記入し、自分が多くの人をまとめる力を持っていることをアピールしましょう。そして、面接では記入したことをもとに質問されます。詳しい活動内容について答えられるようにしておくのはもちろん、リーダーとして得た経験を入学後にどう活かすか、入学後どんな学校活動に参加したいかなど、『これから』に対する意欲があることを示すのも重要です。  リーダー実績がそのまま入試点になる学校も!中には、リーダー実績を一定の基準で数値化し、入試点としてくれる学校もあります。こうした学校では、自分のリーダー実績に対する評価がよりはっきりと分かると同時に、自分が実績のない受験生よりどのくらい有利になるかも分かります。近隣の学校の受験制度を早くからよく調べておき、入試での加点制度が利用できそうであれば、積極的に立候補してリーダーを務めるのもひとつの手です。リーダーにはもちろん大変な面もありますが、リーダーとしての経験は確実にあなたを成長させてくれます。入試で有利になるからというだけでなく、自分を成長させるためにも、機会があればぜひ積極的にリーダーを経験してみてください!