こんな日本語、使っていませんか?私たちが日常使っている日本語。でも、中には知らず知らずのうちに間違った表現を使っていることもあります。「前回の大会で格下相手に敗れたが、今回は汚名を挽回したい」「教室の中が何となく重いふいんきだ」「彼女の意見は的を得ているよね」「刑事裁判では、殺人などの犯罪を犯した人を裁く」「この服は小学生のころ着ていた服だが、まだ着れる」これらの文には、すべて日本語の間違いが含まれています。さて、どこが間違っているか、わかりますか? 日本語の間違い、種類いろいろこれらの文、どこが間違っているか確認していきましょう。最初の文は『汚名を挽回』が間違いです。『挽回』は『取り戻す』という意味なので、『汚名を挽回』だと『汚名を取り戻す』ことになってしまいます。もう一度汚名を着せられたいのでしょうか? 違いますね。正しくは『汚名を返上』、もしくは『名誉を挽回』です。次の文は『ふいんき』がおかしいですね。会話ではしばしば耳にする言葉ですが、正しい日本語では『ふんいき』です。漢字で『雰囲気』と書くことを覚えておけば間違えません。3番目の文の『的を得ている』もよくある間違いです。「えっ、ダメなの?」と思った人もいることでしょうが、『的を得た』ではなく、正しくは『的を射た』です。気をつけてください!4番目の文にある間違いは『犯罪を犯した』です。漢字で見ればわかりますが、『犯罪』と『犯す』は二重表現になっています。『罪を犯した』が正しい表現です。最後の文の『着れる』は、いわゆる『ら抜き言葉』です。『可能』の意味を表す助動詞には『れる』『られる』がありますが、『取る』のような四段活用の動詞以外には『られる』しかつけることができないとされています。そのため、『られる』をつけて『着られる』としなければなりません。  正しい日本語を覚えて使おう間違った日本語を覚えたままにしていると、いざという時に痛い目にあいます。試験で課される作文や小論文では、正しい日本語で書かないと減点されてしまいます。試験ではこうした細かいミスで合否が決まることもあるので、気をつけなければいけません。また、社会に出ると、手紙やメールの文面などでその人が判断されることになります。その際に正しい日本語が使えないと恥をかくことにもなりかねません。将来困らないように、今のうちから正しい日本語が使えるようにしておきましょう!