『時事問題』に対応するには?定期テストや入試には、時に新聞やテレビなどで報道される、政治や経済、国際関係のニュースを素材にした問題が出題されます。こうした問題は『時事問題』とよばれますが、教科書やテキストには載っていません。ニュースになっているのは、教科書やテキストが刊行された時点より後に起こった出来事だからです。そのため、時事問題に対応するなら、日ごろから新聞やニュースに親しみ、情報を仕入れておくことが不可欠です。 ニュース音痴になっていませんか?しかし、時事問題に対応できる力が身についている人は、残念ながら多くはありません。時事問題に弱い人には、いくつかのタイプがあります。1つめのタイプは、そもそもニュースをほとんど、あるいは全く見ていない人です。部活や勉強にひたむきに打ち込み、ニュースなど見ている暇はない……という人もいれば、ゲームばかりで他に目が行かないという人もいます。パソコンや携帯電話を持っていても、使うのはゲームのアプリやSNSばかり……という残念な人もよく見かけます。もう1つのタイプは、仕入れる情報が偏っている人です。普段からニュースは見ているけれども、自分が興味のある情報以外は気にしていないので耳に残りません。スポーツニュースや、好きなアイドルに関連した芸能ニュースには注目するけれども、政治や経済の難しそうな話題は「自分には関係ない」と思って見るのをやめてしまう、という人はけっこう多いのです。 『ニュース力』を鍛えるにはでも、そんな人たちも、ちょっとした工夫や心がけで、時事問題にぐっと強くなることができます。まず、朝、夕方、夜のニュース番組を、どれか1つ、初めから見ることを始めましょう。時事問題として出題されるのは、トップニュースになるような主要な出来事、またはそれに関わる人名がほとんどです。ニュース番組の最初を見逃さないようにしましょう。また、テレビのニュースは映像や音をうまく利用して報道するので、字だけの新聞やインターネットニュースよりも分かりやすく、また記憶に残りやすいといえます。また、せっかく見たニュースを『見ただけで終わらせない』ことが非常に重要です。どんな簡単なことからでもかまいません。家族や友達と、見たニュースを題材にしてどんどん会話をするのがおすすめです。分からないことがあればわかる人に質問してみましょう。そうした疑問が、ニュースに対する関心を育ててくれます。そして、会話の題材にすることで、見たニュースはより強く記憶に残るはずです。『見て、話す』を繰り返して、あなたの『ニュース力』をどんどん伸ばしていってください!