『読むスピード』は入試に大きく影響する入試には、当然ながら時間制限があります。限られた時間内で問題を解ききるには、どうしても解くスピードが求められます。それに加えて、特に国語のように長文を読まなければならない科目では、文章を読むスピードも重要です。読むのが遅い人は、本文の内容をつかむのに時間がかかるため、問題を解く時間が少なくなり、どうしても不利になってしまいます。そこで、どうすれば読むスピードを上げられるのか考えてみましょう。手っ取り早い方法は、いわゆる『速読法』を学ぶ方法です。しかし、これには費用もかかる上、速読法を学べる機関はあまり多くありません。そこで、もっと手軽にでき、しかもあなたの学力も伸ばしてくれる方法をご紹介します。 読むスピードに影響する『語い力』読解スピードを上げるための最も単純で効果の高い方法は、文を読むのに不可欠な『語い力』を伸ばすことです。友達からの手紙やメールは、辞書を引いたりしなくてもさっと読めますね。小学校低学年の教科書に載っている文も、改めて読み直してみると簡単に読めてしまうはずです。これは、文中にある単語の意味が易しいからです。『テニス』といえばラケットでボールを打ちあう球技だ、というように、頭の中に単語についての情報がきちんと保存されていれば、スラスラ読み進めていくことができます。それと同じように、たとえ入試問題でも、文中に出てくる言葉の意味が分かれば、比較的容易に文章を読むことができます。読むのが遅いのは、言葉の読み方や意味が分からず、考えながら読まなければならないからです。「これ、何て読むか分からない」「意味が分からない単語だらけ……」こんな状態では、スピードも上がりませんし、内容の理解も十分にできませんね。 スピードアップは語い力向上から!ということで、読解スピードをアップさせたいのなら、まずはより多くの言葉を知り、スラスラ読み進めていくための下準備をすることから始めましょう。日本に生きる私たちにとって、日本語は一生使う言葉です。勉強して無駄になることはありません。分からない単語に出会ったら、そのままにせず、辞書を引いたり、周りの人に聞いたりするようにしてください。調べた単語をノートなどに控えていくと、復習にも役立ちますし、勉強の積み重ねが目に見えるので達成感を味わうこともできるのでおすすめです。語い力向上は短期的に効果が実感できるものではありません。積み重ねが重要です。毎日の積み重ねは、いずれ花開きます。地道な努力を続けていきましょう。