大学や専門学校の推薦・AO入試には、事前の準備が必要!大学や専門学校に進学する上で、推薦・AO入試(以下、『推薦入試』とします。)を受験したいと思っている人は多いことでしょう。しかし、推薦入試には、一般入試とは全く異なる様々な入試制度があり、受験校の入試制度に合わせた事前の準備がなければ、なかなか合格できません。今回は、こうした推薦入試のための準備について説明していきます。受験校決定前にやっておくべきこととは?まず、受験校が決定するまでにやっておくべき準備です。何を差し置いても重要なのは、通知表の『評定平均』を高めておくことです。5段階評価の評定を学習した全科目分合計し、科目数で割ったものを評定平均とよびますが、ほとんどの推薦入試には、評定平均の基準という出願条件があります。国公立大ならA評定(評定平均4.3以上)、それ以外でもB評定(評定平均3.5以上)を求められることが多く、また評定平均基準ギリギリで出願しても合格は難しいという傾向があります。そしてこの評定平均は、高1の1学期から高3の1学期までの成績で計算するので、推薦入試を目指すなら、高1のときから学校の成績を上げておく必要があるのです。一方で、部活動や生徒会、ボランティア活動の実績など、学力面以外のアピール材料は、高3になってからではなかなか増やせません。また、国際系の学科など留学経験を持つ学生が集まる学科を受験するなら、留学経験も積んでおきたいところです。やはり、高1の頃から入試を見据えた活動をしていく必要があるといえます。さらに、推薦入試では小論文試験が課される場合が多いので、小論文の書き方についても早くから学んでおくべきです。日頃から論理的な文章を読み、語彙力や読解力を高めておくのはもちろんのこと、自分の考えを文章にまとめる練習もしておくとよいでしょう。 推薦入試は『お見合い』?次に、受験校を決定するときに注意すべき点についてです。推薦入試には、「この学校で学びたい!」という受験生と、「本校で学ぶ意欲のある学生を探したい」という学校側の『お見合い』という側面があります。ほとんどの学校が面接を実施するのもそのためです。受験生と学校、両者の思いがマッチして、初めてお見合い成立=合格となるわけです。ということは、受験生は「この学校でぜひ学びたい!」という意志を学校側にアピールする必要があるのです。 志望校に合わせた入念な準備が、合格を引き寄せるそのため、受験校決定の際には学校調べが非常に重要です。学ぶ意欲やその理由、そして熱意を学校側にアピールするには、まずは学びたいと思える学校を見つけることです。候補校が見つかったら、今度はその学校や学部・学科について詳しく調べていきます。受験校についていかに深く理解し、学ぶ意欲を強く持っているか、志望理由書や面接でアピールするための材料を集めましょう。そして受験校が決まったら、入試制度に合わせた小論文・面接などの準備に取り組んでいきます。一人ではできないことが多いのが推薦入試対策の特徴です。ぜひ、協力してくれる先生を見つけ、相談しながら入念に対策を立てていくようにしましょう。