やる気が続かない原因のひとつは、学習効果が感じられないことにあるみなさんは、定期テストや入試の前になると、当然ながら「勉強しなきゃ!」と思い勉強を始めることでしょう。しかし、しばらくすると飽きてしまい、集中力が切れて勉強が続かなくなる、という経験をしたことはありませんか?勉強が楽しい、あるいはゲーム感覚で問題を解いていけるといったような場合は別として、みなさんの多くはテストのために必要に迫られて勉強しているはずです。このような状況では、いやいや勉強しているという気持ちが先に立ち、「こんな勉強をして何になるのかな」と思ってしまいがちです。つまり、学習効果が感じられず、勉強したことが身についている実感がわかないのです。やる気が続かない原因のひとつはここにあります。勉強したことが実感できる、ふとした場面では、どうすれば勉強したことを実感し、やる気につなげていけるのでしょうか。注目してほしいポイントは、意外なところにあります。ほとんどの人は、勉強するときに鉛筆かシャープペンシルを使うと思いますが、鉛筆やシャープペンシルでノートや問題集に長時間書き込んでいると、手の下側が黒く汚れてきます。これは、あなたがその日しっかり勉強した証です。がんばった自分をほめてあげましょう。1日の終わりに、その日勉強したノートや問題集のページ数を数えてみるのも効果があります。「今日は10ページも進んだ!」「昨日より3ページ多くできた!」というように、ここでも自分をほめてあげましょう。単語の暗記なら、意味を答えられなかった単語があるページだけに『ふせん』をつけるのがおすすめです。そのページ全ての単語がわかるようになったら、『ふせん』を外していきます。『ふせん』の枚数が減るのは、それだけ自分の単語力が向上したことを表します。つまり、単語力が上がってきたことを目で感じることができるのです。 周囲から認めてもらうことで、やる気はさらに上がるここまでは、自分ひとりでも実感できる学習成果の話でした。しかし、自分だけではどうしても限界があります。やはり、学習効果は周囲から認めてもらうのが一番です。見た目ですぐ実感できるのは、テストの点数や模試の偏差値、順位が上がったときですが、特に受験生の場合、一気に成績が上がることはなかなか想像しづらいでしょう。そこで心強い存在になるのが、がんばりを認め、励ましてくれる周囲の人たちです。家族はもちろん、普段勉強を教えてくれる先生からほめられると、自然と気分も楽になり、やる気も増すものです。あなたのことを理解し、励ましてくれる人を見つけましょう。それが、受験という長期戦を勝ち抜く秘訣ともいえるのです。