大学受験、国語の勉強に絶対必要な本って?大学受験の国語は、勉強方法について悩みを抱える人が多い科目の一つです。現代文は「どのように勉強すればよいか分からない」という人が非常に多い分野ですし、逆に古文や漢文は覚えることが多く「何から手をつけていいかわからない」という状態になりがちです。しかし、国語が受験科目にない人は少数派でしょう。国公立大を受験するならほぼ必要ですし、それ以外でも私立大文系や医療系は入試で国語を課す傾向にあります。では、国語の受験勉強をするにあたり、どんな本を使って勉強すればよいのでしょうか。現代文の問題集は、解説が詳しいものを選ぼうどうしても感覚で解いてしまいがちな現代文。しかし、入試問題は本文中に解答の根拠があり、それをとらえる読み方・解き方をマスターすれば点数を伸ばすことができます。現代文の問題で問われているのは、本文をしっかり読みこなし、論理展開や登場人物の心情の動きなどのポイントを理解できているかです。したがって問題集も、そうしたポイントの押さえ方をきちんと説明してくれる、解説が詳しいものを選ぶべきです。 古文・漢文の必須アイテムは?古文・漢文については、暗記項目が多く、参考書・問題集もいろいろと必要になります。まず、古文・漢文とも、必ず文法書を手元に置いて勉強しましょう。高校で購入した文法書を使わない人が多いのですが、実はこれが十分受験にも使える優れもの。本棚にしまいこんだりせず、学習時は常に持ち歩き、分からない文法項目が出てきたらすぐ調べるようにしましょう。特に、古文なら『まぎらわしい語の識別』、漢文なら『漢字の意味や読み』など、入試に即応用できる項目は要チェックです。文法書に加え、古文の単語帳もぜひ常備したい本です。300~600語程度と、単語帳によって収録語数はかなり異なりますが、学校で購入したものでも、自分が気に入ったものでもかまいませんので、1冊をしっかり使い込むことが重要です。また、古文のウェイトが高い文系受験生なら、平安貴族の生活や朝廷の役職などの『古文常識』についても覚えるようにしましょう。自分の単語帳に古文常識が収録されていない場合は、古文常識をまとめた単語帳も使用することをおすすめします。 センターメインならセンター過去問題集、私立大なら志望大学の過去問題集を!国語の場合、センター試験と私立大の試験ではそれぞれ傾向がかなり異なります。よって、それぞれの過去問題集を持っておき、しっかりと過去問研究を行う必要があります。センター試験受験生は、まずセンター試験の過去問題集で傾向・時間配分などをつかみましょう。傾向もある程度固定されているので、練習素材としての過去問は豊富にあります。利用しない手はありません。一方、私立大受験生なら志望大学の過去問題集をベースにしましょう。記述式問題があるか、どのような知識が問われているか、あるいは文学史が出題されているかなどの傾向をチェックした上で、重点的に勉強すべき分野を決めます。このとき、自分の志望学部以外の問題でも類似した出題が行われていることがあるので、そちらも合わせて傾向をチェックするとよいでしょう。