過去問もネットで入手可能な時代に!大学受験の世界でも、今やインターネットは欠かすことのできない存在になりました。2014年度入試では、出願方法を全面的にネット経由に移行した近畿大学が人気を集め、出願者数ナンバーワンを記録したことも記憶に新しいですが、大学入試の過去問もネットを利用することで効率よく入手できるのを知っていますか?主な大学の過去問はネットで手に入る従来、過去問を入手するには、いわゆる『赤本』などの過去問題集を購入するか、大学に直接請求して過去問を送ってもらう必要がありました。大学にもよりますが、『赤本』を購入すると数千円かかります。第一志望校であればまだしも、多数の学校を受験する場合、過去問題集だけで相当な金額になってしまいます。しかも、過去問題集は比較的大きな書店にしか売っていないので、近所の書店にない場合は取り寄せてもらわなければならず、入手までにかなりの時間がかかります。また、大学に直接請求する場合も、やはり送ってもらうまでに手間と時間がかかります。しかし、近年は大手予備校などがネット上に過去問、解答を公開するサービスを開始し、過去問の入手がぐっと簡単になりました。こうしたサービスは予備校に通っていなくても利用可能ですし、もちろん無料。ネットにつながったパソコンとプリンタさえあれば、主要大学の過去問をすぐにプリントアウトして解くことができるのです。また、センター試験や難関大の場合は解答速報も行われるため、試験当日から問題が入手できることもあります。それに加えて、大学のなかにもホームページで過去問を公開しているところがあります。これらを利用すれば、現在はかなりの大学の過去問をネットから入手することができるようになっています。 ネットと過去問題集、それぞれの長所過去問をネットで入手するメリットを大ざっぱにまとめると、『手軽に』『無料で』『いつでも』入手できることだといえます。学校や受験勉強で忙しく、また何かとお金がかかる受験生にとって、こうしたメリットは非常にありがたいものです。しかし、『赤本』など冊子形式の過去問題集にも、ネットにはない長所があります。問題集には、高校や予備校の先生など受験のプロによる解答、解説が収録されています。ネット上で公開されている過去問には、解答がないものもあり、また解答はあっても解説まではついていないケースがほとんどです。解答、解説がなければ、せっかく問題を解いても解きっぱなしになり、過去問演習の効果があまりなくなってしまいます。本気で志望校に合格したいなら、ただ過去問を解くだけではなく、合格ラインを突破する答案をつくれるまでやり込むことが非常に重要です。その意味で、解説があるかないかは非常に重要な違いといえるなのです。 目的に合わせ、両者を使い分けよう!以上のような違いから、ネットと過去問題集は使い分けるべきものだということがわかります。気になった大学の問題をすぐにチェックしたり、過去問題集が入手できない大学、年度の問題を見たりという場合にはネットが便利ですし、じっくり演習を積みたい第一志望校については過去問題集を入手するべきでしょう。両者をうまく使い分け、効率よく受験を突破していきましょう!