「現代文は勉強しなくていい」そう思っていませんか?国語、特に現代文は、今ひとつ勉強に取り組みにくい科目だと思っている人が多いのではないでしょうか。定期テストと違って、問題を解いて勉強してきても、実力テストである模試や入試では、勉強した文章そのものが出題されることはほとんどありません。しかも、模試や入試で出題される文章はどれも難解で、一度読んだだけではよく分からないことのほうが多いものです。その結果、「勉強しても意味がない」と思ってしまうのも分からないではありません。現代文も、点数を上げるためには勉強が不可欠しかし、現代文も勉強しだいでは点数を上げることができます。現代文の試験は、初めて読む文章を、論理関係や文学的な技巧などに気をつけながら読み解き、正しく理解できる能力を試すものです。つまり、書かれていることを理解できる能力を身につけ、読めるようになれば点数が上がるのです。 現代文に強くなるための単語の勉強では、現代文の点数を上げるためには、どんな勉強に取り組むべきなのでしょうか。まず、大学入試レベルの現代文は、学者や評論家、小説家などの『文章のプロフェッショナル』たちが書いた文章から出題されることがほとんどです。そのため、見たこともないような語や難解な比喩表現がしばしば登場し、それらが読みにくさ、わかりにくさの一因となっているのです。そこで、まずは単語の勉強から始めましょう。教科書や問題集で学んだ文章をもう一度見直してみると、意味の分からない単語がたくさんあるはずです。どんどん辞書を引き、意味を調べ、ノートにメモしていきましょう。英単語や古文単語と同じで、現代文の単語も覚えるには地道な努力が必要ですが、続けていくと間違いなく文章が読みやすくなることを実感できます。また、評論文でよく使われる語をまとめた現代文の単語帳も市販されています。国語の配点が高い大学を受験する文系の受験生は、これらに取り組んでもいいかもしれません。 難解な表現の意味を考える習慣をつけよう先程も述べた通り、大学入試で出題される文章の筆者は文章のプロ。難解な表現もしばしば使用されますが、受験生にとって難解な表現は出題者からすると『問題にしたい箇所』でもあります。よく見かける『~とはどういうことか』という問題は、「傍線部に指示語や比喩表現、抽象的な言い回しなどが含まれていて難解なので、分かりやすく言い換えてほしい」ということなのです。ということで、受験生は難解な表現の意味をかみ砕いて理解できるようにトレーニングしておくのがポイントです。辞書や解説を見ながら、また本文のほかの箇所を参考にしながら、「ここはこういう意味じゃないかな?」と考える習慣をつけましょう。友達や先生と話しながら考えていくのも効果的です。初めはなかなか理解できなくても、簡単な言葉に置き換えて考えるクセをつけておくと、ある程度正解に近い言い換えができるようになってきます。こうした『考える姿勢』が、現代文の読解力を高めてくれるのです。