理系受験生のセンター古典対策どうすればいい?センター試験で国語を受験する理系受験生はたくさんいますが、正直なところ「国語はあまり勉強していない」という人が多いのではないのでしょうか。確かに、国語はほかの科目と比べ、勉強しなくてもそれなりに対応できてしまうところはあります。高校生レベルの日本語能力があれば、現代文についてはなんとか読めるため、勉強の必要を感じていない受験生が多いと思われます。しかし、古文・漢文についてはそうはいきません。現代語とは違う語彙・文法で書かれているので、勉強しなければほとんど読むこともできません。そこで対策が必要になるのですが、理系受験生にとっては、国語にかける時間はできれば割きたくないというのが本音でしょう。そこで、短期間で取り組め、しかも点数に結びつくセンター古文・漢文対策についてみていきましょう。 まずは漢文に取り組もうまず、漢文を優先することをおすすめします。漢文は出題される文章も短く、センター試験本番でも15分程度と短時間で解ける科目です。しかも、覚える事項も古文に比べて少ないので、比較的短期間で実力を伸ばせる可能性が高いのです。漢文では、句形と文型、そして漢字に注意して学習しましょう。学校の漢文で使う文法書に書いてある句形や文型を覚えれば十分です。文型は英語の5文型と似ていますが、覚えれば書き下し問題に対応しやすくなります。また、よく出てくる漢字については意味や読みを確認しておくとよいでしょう。そして、センター試験過去問や模試の過去問を、時間を計って短時間で解き、問題形式に慣れておきましょう。慣れれば15分程度で解け、比較的簡単な問題を確実に正解できるか、確認してみてください。 古文の対策は『適度に』が肝心続いて古文の対策ですが、こちらは漢文ほど簡単ではありません。近年のセンター古文は本文の分量が多く、しかも内容をしっかり読まなければ解けない問題が多数出題されます。センター試験全科目の中でも、古文はかなり難しい部類に入ります。古文でしっかり得点するためには、単語と文法をしっかり覚えるのはもちろん、敬語の用法や和歌への対処法なども学ぶ必要があり、漢文に比べると対策に時間がかかるのは否めません。そこで、勉強時間をかけすぎず、『適度に』勉強するのがポイントです。勉強する際は、単語と文法が中心になります。単語は毎日少しずつ覚えていくのが確実です。文法は助動詞と助詞が中心。意味や接続、そして活用を、時間と相談しながら学んでいきましょう。また、「さらに~打ち消し語」や「え~ず」といった呼応の副詞などもよく出題されるので注意が必要です。時間があれば、基本的な敬語も覚えておきたいところです。あとは、漢文同様、時間を計って過去問演習を行いましょう。よほど得意だという人を除けば、15~20分にしぼり、傍線部やその周辺だけ読めば解ける問題を優先して解くようにするのがよいと思います。