国公立大入試の特徴は、科目数が多いこと学費が安い国公立大は、今も昔も人気を集めています。私立大よりはるかに安い学費で通えるので、保護者も経済的負担が少なくて助かりますし、子どもにとっても親孝行になります。国公立大現役合格を目標にする受験生が多いのも当然でしょう。しかし、国公立大現役合格までの道のりは相当に険しいものです。合格するには、センター試験と二次試験という2つの難関を突破しなければなりません。特に、国公立大入試の大きな特徴がセンター試験です。国公立大、特に国立大を受験する場合、センター試験は英・数・国・理・地歴もしくは公民の計5教科、もしくは英・数・国・理・地歴・公民の6教科が必要です。数学はⅠA・ⅡBの2科目、加えて文系は地歴・公民、理系は理科を2科目受験するので、5教科7科目もしくは6教科7科目という場合が多いようです。 文系受験生は特に大変!さらに、新課程入試が導入されたことに伴い、受験生の負担はいっそう増える傾向にあります。文系学部で、理科基礎を2科目課すところが多くなっているのです。たとえば、東京大学文科一~三類の場合、センター試験の受験科目は5教科8科目もしくは6教科8科目となっています。8科目受験して、なおかつ平均的に高得点を取らなければならないとなると、受験勉強は非常にハードなものになることが想像できますね。 多科目入試にどうやって対応する?さて、現役合格を実現するためには、このような多科目の入試に対する対策をどのように立てていけばよいのでしょうか。高3になってからの1年弱だけでは、7科目も8科目も勉強し、センター試験で平均8~9割得点できるだけの実力をつける時間はとても確保できません。1日16時間勉強したとしても、1科目あたりの勉強時間は2時間程度。平日は学校があるので、自分で自由に使える勉強時間はこの半分以下でしょう。これでは、センター試験に間に合うはずがないのです。国公立大現役合格を狙う人は「高3から勉強する!」なんて思っていてはダメ、ということがわかりますね。 高校3年間がすべて入試につながる!国公立大現役合格を実現するために最も確実なのは、高1のうちから受験を意識した勉強をすることです。つまり、高1・高2の間に、センター試験である程度得点できるレベルの実力を身につけておくことが重要なのです。センター試験で受験する科目は、ほとんどが高1・高2で履修する科目。そのため、高1・高2のうちにしっかり勉強し、センター本試験の問題で6~7割得点できるレベルの基礎学力を養うことができていれば、高3時の追い込みで現役合格を勝ち取ることは十分に可能です。しかし、そのためには、普段の授業を本当に大切にしなければなりません。日々の予習・授業・復習でどれだけ基礎的事項を定着できるかが勝負です。1日1日、1時間1時間の授業をムダにすることなく、高い志を持って現役合格を目指しましょう!