中学受験では、家族の協力も不可欠中学受験は、実際に受験する子どもだけでなく、子どもを支える家族にとっても大変なイベントです。高校受験・大学受験でも家族の役割はもちろん重要になってきますが、これらと違い、中学受験の場合は、受験する子どもが心身ともに発達途上の小学生です。当然、家族のサポートも、高校受験・大学受験の場合以上に重要になります。 さぁ中学受験! 家族は何をすればいい?中学受験に挑むにあたって、家族が担う役割にはどのようなものがあるでしょうか。中学校・高校の学費や、塾・家庭教師・模試などにかかる費用といった金銭面の負担はもちろんですが、それ以外のサポートには以下のようなものがあります。 まず、子どもが落ち着いて勉強に取り組めるような環境づくりが必要です。受験までには、長期間にわたって家庭学習を続けなければなりません。誘惑が多い家の中で、子どもが家庭学習に集中できるよう、家族は時に自分を犠牲にしながら環境づくりに協力していく必要があります。具体的には、子どもの勉強時間にはテレビなどを控えて静かな雰囲気をつくったり、そばで子どもの勉強を見守ったり、夜食を出してあげたり、といったことが考えられます。家族の中に勉強を教えられる人がいれば、子どもの家庭教師役を務めることもできます。塾や家庭教師に任せきりではなかなかうまくいかないのが受験勉強。子どもと毎日接し、誰よりも子どものことを理解している家族だからこそできることもあります。漢字・計算のトレーニングや基礎事項の暗記といった、毎日の積み重ねが必要な勉強に関しては、毎日サポートできる家族のほうが指導役に適しているといえます。しかし、あまり難しいことまで教えるとなると家族も大変。塾や家庭教師とうまく使い分けたいものです。 子どもの精神的支えになろう!家族が果たすべきもう一つの大きな役割は、子どもを精神的に支え、励ますことです。子どもにとって遊びざかりの小学校高学年の時期を、受験生は勉強漬けになって過ごさなければなりません。受験をしない子どもたちが遊びやスポーツを楽しんでいるのを横目に、つらい受験勉強を続けるのは、子どもにとって非常にストレスがかかることです。そこで、子どもと接する時間の長い家族が、子どものがんばりを認め、励ますことが非常に重要になってきます。見守る家族のほうもストレスを感じることがあるでしょうが、そこをぐっと我慢し、子どもの良きサポーターになることを心がけましょう。子どもが気持ちよく受験勉強を続けられれば、学力の伸び、そして合格の可能性がぐっと高まります。