中学入試の最重要科目、算数算数は、中学入試の最重要科目と言っても過言ではありません。算数は、子どもの間でも得意・苦手がはっきり分かれる科目です。算数に苦手意識を持つ子どもは中学受験生にも多いのですが、算数はほぼどの中学校の入試でも出題されるので、中学受験をする子どもは、算数から逃げることはできません。また、首都圏の中学入試では算数・国語の2科目で受験できる学校も多く、こうした学校では算数の重要度は言うまでもなく高いです。どの受験生もそれなりに得点でき、点差のつきにくい国語に比べ、学力次第で大きな点差のつく算数は、2科目入試の中学校では生命線と言ってもいいでしょう。さらに、算数は中学校の側も重要科目として位置づけていることが多いため、4科目入試の学校の中にも算数、あるいは算数・国語の配点が他の科目に比べ高く設定されているところが存在します。こうした学校を受験するのであれば、算数には当然力を入れる必要があります。  『計算』と『一行問題』を毎日トレーニングしよう算数が苦手な中学受験生は、塾でも家庭でも、算数をいやいや勉強していることが多いように思われます。次から次へと難しいことを学ばなければならない上に、宿題として出される問題も難しいので、「分からない」「やる気にならない」という気持ちばかりが先に出てしまうのです。しかし、中学入試の問題は、超難問を出す一部のトップレベル中学を除き、基礎的な事項をきちんと身につけていればそれなりに得点できるようにつくられています。算数における基礎的な事項とは、『計算』と『一行問題』です。いわゆる大問1で出題されるのが計算、同じく大問2で出題されやすいのが、短い文章題である一行問題です。これらは、あまり複雑な応用を必要としないので、ワンパターンな解き方ができるようになれば対応できることが多いです。比較的難しくなく、しかも必ず出題される計算・一行問題。家庭で毎日トレーニングをするべきなのは、本来こうした分野なのです。 毎日の積み重ねが、算数への意識を変える！しかし、本来家庭学習で取り組むべきこうした基礎事項のトレーニングに対し、十分な時間をかけられていない受験生を多く見かけます。これは非常にもったいないことです。1日あたり、計算問題・一行問題を1ページずつといったように、無理のない範囲で毎日トレーニングを続けてみましょう。計算力は確実に上がりますし、何より算数に対する自信がつきます。応用問題を解ききるまではなかなか至らなくても、計算・一行問題で得点できる状態になれば、算数に取り組むときの気持ちもおのずと楽になってくるものです。こうした気持ちの変化は、合格を引き寄せる非常に大きなきっかけとなりえます。ぜひ、毎日の計算・一行問題トレーニングを習慣づけてください。?