どんどん質問して学力を伸ばそう!授業中や、家庭学習をしているとき、誰もが日々「これはどうしてなんだろう?」とか「この問題の解き方がわからない」といった疑問や悩みを抱きながら勉強に取り組んでいるはずです。では、そうした学習上の疑問や悩みを、誰かに質問して解決しているでしょうか? こう問いかけると、していないという人がきっと多いはずです。忙しくて時間がなかったり、先生に質問するのが恥ずかしかったり、あるいはそもそも分からないことを分からないままにすることに慣れてしまっていたりといった理由で、質問をしたがらない人が多いように思われます。しかし、これは非常にもったいないことです。質問して疑問点を解決しようとする態度は、あなたの学力をどんどん育ててくれるからです。勉強ができるようになるためには、どんどん質問する姿勢を身につけることが必要なのです。 『質問力』を高めるための基本的なポイントとは?質問できるチャンスを生かしてどんどん質問し、学力をアップさせる力のことを、ここでは『質問力』と呼びます。『質問力』を高め、質問上手になるための基本的なポイントをご紹介します。 1.質問はした者勝ち!基本的に先生は生徒に頼られたいと思っています。生徒が真剣に質問しに来ているのであれば、先生も真剣に答えてくれます。そして、質問しに行くのにお金はかかりません。であれば、どんどん質問しに行ったほうがいいに決まっています。つまり、質問はした者勝ちです。質問しに行くことに気後れすることはないのです。 2.自分に『謙虚』に、しかし『遠慮』せず謙虚さは日本人の美徳だと言われますが、質問しに行くときの『謙虚さ』は通常の場合と少し意味が異なります。この場合、謙虚であるべきは自分に対してです。自分の学力を過信せず、分からないことは素直に教えてもらう姿勢を持ちましょう。ひとつ教えてもらうと「いくつも質問したら厚かましいかなぁ」と思い、疑問点がいくつもある場合でも『遠慮』してしまう人がいますが、先生に対して遠慮することはありません。勉強するために先生に学んでいるわけですから、どんどん質問しましょう。 3.疑問点を事前に整理するとはいえ、先生も忙しい中質問に対応してくれるわけですから、時間は有効に使いたいものです。すばやく、効率よく質問できるよう、質問したい内容は事前に整理しておきましょう。教科書や問題集の質問したいページに『ふせん』をつけておいたり、質問内容を紙に書き出しておいたりするのが効果的です。また、「どこが分からないのか分からない」状態では、質問を受ける先生のほうも困ってしまいます。適切な質問をするために、「ここまでは分かるのですが、ここからが分からないのです」と具体的に疑問点を指摘できるようにしておきましょう。 4.感謝を忘れずにそして最後に、時間を割いて質問に対応してくれた先生に対する感謝の気持ちも大事にしましょう。疑問が解決したら、「ありがとうございました!」のひと言を忘れないように。感謝のひと言は、質問した側もされた側も気持ちよくする効果があるので、次回以降も質問しやすくなります。 いかがでしょうか?今まで質問しに行くことに二の足を踏んでいた人は、以上のポイントを踏まえながら、ぜひ積極的に質問してみてください。