志望校が決まらない…それって悪いこと?受験生は、どの学校を受験し、どの学校に進学するかという選択を迫られます。この選択は、子どもにとってはたいへん大きな選択で、しかも多くの子どもにとって初めてとなる人生の選択です。当然、なかなか志望校を決められない受験生も珍しくありません。大学受験生の場合、センター試験の点数次第で初めて受験校が決まる、という例もしばしば見受けられます。このように、志望校がなかなか決まらない場合、受験戦略の面からはどうしても不利になってしまいがちです。受験校を絞れないと、受験校のレベルや入試傾向に合わせた対策が難しくなるからです。しかし、受験生の立場からすれば、志望校がなかなか決まらないのは、ある意味で当たり前のことです。別に、志望校が決まらないからといって、それは悪いことでも何でもありません。学校は『一度試しに通ってみる』ということができないので、本当の意味での学校生活は入学してみないと分からないわけです。となれば、志望校選びが難しいのも当然ですよね。 後悔しない志望校選びのポイントとは?では、どうしても志望校を1校に絞れない状況で、後悔しない志望校選択をするにはどうすればよいのでしょうか? 志望校選びのポイントを挙げてみます。 1.卒業まで楽しく通えそうな学校を選ぶこれが最も重視したいポイントです。卒業まで、高校なら3年間、大学なら4年間もしくは6年間通うことになります。後悔なく卒業まで通うためには、この間に充実した学校生活を送れるかどうかが非常に重要です。つまり、『迷ったときは、楽しそうな学校を選べ!』ということです。どこに進学しても同じに見える学校ですが、雰囲気は学校によって全く違います。生徒の自主性を尊重する学校、進学や資格取得などひとつの目標に向かって学校主導で生徒を引っ張っていく学校など、学校も十人十色。それなら、自分の性格に合った雰囲気の学校に通ったほうが充実した学校生活を送れそうですね。機会があれば、在校生から生の声を聞いてみましょう。それができない場合は、オープンキャンパス、あるいは文化祭や体育祭などの学校行事を見学して、学校の雰囲気を確かめておくのもおすすめです。学校行事が盛り上がるのは、生徒が充実感を持って行事に参加できている証拠なので、学校選びのひとつの材料となります。 2.多様な進路に対応した学校を選ぶ志望校が決まらない生徒のほとんどは、将来の夢や目標もはっきりしていないものです。逆に、将来の夢や目標が決まっていないので、志望校も決められない、という面もあるのではないでしょうか。そうなると、学校生活の中で次の進路を決めていくことになるので、幅広い進路に対応できる学校のほうが向いています。高校なら、工業科や商業科などの専門学科よりは普通科のほうがいいでしょう。また、大学の場合は、民間企業・公務員・資格取得など幅広く対応できる、法学部や経済学部などいわゆる『つぶしがきく』学部に進学しておくと、将来の進路選択の幅を狭めなくてすみます。 志望校が決まらないという人は、ぜひ上記のポイントを参考にしてみてください!