読書を習慣化するまでのハードル読書習慣の確立は、国語力を身につける上で必須といえます。特に、長文を読みこなし、筆者の主張や問題の趣旨などを正確に読み取る力を養うには、読書はもってこいの存在です。しかし、読書習慣を確立するまでのハードルは思った以上に高いものがあります。すでに読書習慣が身についている人にとって、読書は趣味。つまり『やりたいこと』なので、「本を読みなさい」と言われる前に自分から進んで読書をします。ところが、そうでない人がいきなり「本を読みなさい」と言われても、なかなかすぐに本を継続して読むようにはなりません。たとえ、言われた当初は本を読もうとしたとしても、そこからすぐ定期的に読書する習慣がつくかと言われれば、非常に難しいと言わざるを得ません。この原因のひとつは、読書が『押しつけられるもの』ととらえられていることにあります。押しつけではなく、自分から進んで本を選び、読書をするようになれば、読書習慣確立までのハードルは一気に下がります。 読書を習慣化するため、まず習慣化したい行動そこで、読書を習慣化したい人にオススメしたい方法があります。それは、まず『自分の興味がある本を自分で選ぶ』という習慣を身につけることです。読みたい本を選べない状況では、読書を楽しいと思えなくなり、読書の習慣化は難しくなってしまいます。逆に、興味のある本を楽しんで読めれば、読書の楽しさが頭に残り、楽しめる本を選んで読む習慣がつきやすくなります。読書を習慣化するなら、まずは『読みたい本を選ぶ』という行動を習慣化してしまえばいいのです。世の中に本はそれこそ星の数ほどあります。いくら読書習慣がなく本を読み慣れていない人であっても、きっと興味をそそられる本があるはずです。『学校の勉強に役立つ』『読解力を身につける』などの目的は後回しにして、まずは自分の関心がある本を探す習慣を身につけましょう。 図書館や本屋に、興味のある本を探しに行こうさて、本を選べる場所といえば図書館や書店です。なので、興味のある本を探しに、図書館や書店にどんどん足を運んでみることが大切です。しかし、図書館や書店には大量の本があります。ふらっと出かけても、いったいどの棚でどんな本を探せばいいのかわからない……といったことにもなりかねません。そこで、自分の興味のある分野、ジャンルを紙にメモしてみましょう。『推理小説』とか、『野生動物について』とか、はたまた『アイドル本』とか……。そしてそのメモを片手に図書館や本屋へ行けば、見に行く棚が絞れるので探しやすくなります。気になる本を探しに図書館や本屋へ行くことができるようになれば、それだけで読書への抵抗はなくなるはずです。まずは、気になる本、読みたい本を探してみましょう!