何かと出費がかさむ受験勉強受験勉強には、何かとお金がかかるものです。特に、国公立大受験の場合、センター試験の受験科目が多くなるため、必要な参考書・問題集の数もそれだけ増えてしまいます。学費が安いという理由で国公立大を目指す受験生は非常に多いのですが、そうした受験生の中には受験にあまり費用をかけられないという人も多いはず。一方、私立大受験生の中にも、学費でお金がかかる分、受験で親に金銭的負担をかけたくないという人もいるでしょう。 受験生なら知っておきたい、古本屋の活用術そんな受験生のために、低コストで教材をそろえられる方法があります。それは、古本屋を活用し、安くなった中古本を買い集めるという手法です。新品の受験参考書・問題集を買うと、通常1000円前後、高いものだと1500~2000円ぐらいかかります。たとえば、センター試験7科目の受験生がセンター試験の過去問題集を受験する科目のすべてを買いそろえようとすると、それだけで1冊約1000円×7科目=約7000円の出費です。これに『黒本』などの模試問題集や、二次試験用の『赤本』も購入すると、あっという間に1万円オーバー。これはかなりの出費です。さらに、単語帳や過去問以外の問題集も買うことが多いので、実際の支出はもっと多くなります。しかし、古本屋を上手に使うと、この出費を半額以下にすることができます。大きな古本屋では、参考書や問題集を買い取ると、定価の半額で売り出すことが多いです。状態のいいものであれば新品の7割程度の値段になっていることもありますが、通常は定価の半額が目安です。つまり、古本屋では新品の半額で問題集・参考書を入手できるのです。そして、在庫がたまって余ったり、過去問題集であれば年度が古くなったりしたものは安売りして在庫をさばきます。ここが狙い目です。1冊100円+消費税という破格の値段で売られているので、全科目1冊ずつ買い揃えても1000円を切ります。しかも、安いだけでなく、『赤本』のように数年分しか収録されない問題集には、最新年度版には収録されていない過去の問題が載っています。つまり、集めれば集めるほど過去問のネタを増やすことができるのです。 問題集探しのコツを伝授!もちろん、どんな本でも売られているわけではありません。お目当ての本を見つけるためには、いくつかの古本屋をまわることや、多少の『運』も必要です。参考書の品揃えが豊富な古本屋を見つけておくとよいでしょう。そして、古本探しには時期も重要です。問題集や参考書の古本が多く出回るのは入試後なので、3月~4月が第一の狙い目ですが、推薦入試が行われる9~12月ごろも意外とおすすめの時期です。指定校推薦が決まる秋口には、前もって買ってあった『赤本』などを使わないまま古本屋に売りにくる人がいます。そのため、運が良ければ、最新版、新品同様の『赤本』が半額で売られていることもあります。また、古本には程度や状態の良し悪しがあります。気をつけたいのは書き込みの程度。書店側のチェックは大ざっぱなので、書き込みが見落とされたまま売られていることもあります。買う前にはぱらぱらとめくってみて、書き込みがないか確認しておきましょう。特に、最初の数ページだけ書き込みがあるケースが目立つので要注意です。