子どもの進路選択においても「子は親を映す鏡」

「子は親を映す鏡」とよく言われますが、進路選択においてもそれは当てはまります。子どもが将来の進路を選ぶ上で、親の影響は非常に大きなものがあります。親の行動ひとつで、子どもの進路選択は大きく変わります。すなわち、子どもが「天職」に巡り合う可能性が変わってくるということです。 子どもと「天職」を結びつける親の行動とは

では、子どもと「天職」を結びつける親の行動とは何でしょうか。一言でいえば、子どもが小さいうちから様々な体験をさせることです。積極的に子どもを社会と関わらせ、子どもの関心を引き出すことが重要です。親子が一緒になって社会と密に関われば関わるほど、子どもが「天職」に巡り合うチャンスは増えます。

子どもとともに「きっかけ」作りを

職業の中には、子ども時代の「きっかけ」が重要なものもたくさんあります。たとえば、自動車に関する仕事が世の中にはたくさんありますが、言うまでもなく自動車の運転免許を取得できるのは18歳になってからです。子どもが将来、運転免許をとって自動車の楽しさを知り、自動車に関わる仕事に就きたいと思っても、専門的な知識がなければ職業は営業職などに限られてしまうかもしれません。自動車の設計、製造、あるいは修理など特別の知識・技術を要する仕事に就くには、高校・専門学校・大学などで勉強をしておかなければならないからです。このような職種を選ぶ子どもには、幼少期に何らかの「きっかけ」があるものです。高校や大学で自動車関係の学科を選ぶような子どもは、親が車好きだったり、自動車関連の仕事をしていたり、あるいは子どもと自動車についての話をよくしていたりと、何かしら子どもと自動車を結びつける「きっかけ」があったはずです。実際に、そうした進路を選んだ人と話をしてみると、やはり幼少のころに自動車と深く関わる体験をしていたりします。このように、子どもは親の影響を受け、親を通じて得たきっかけをもとに職業を選んでいくものです。そこで重要なのが、子どもと一緒に「きっかけ」作りをすることです。仕事でも趣味でも、親が熱心に取り組んでいることについて、子どもとともに関わってみることです。そこで得られた体験が、子どもの進路の可能性を広げてくれるのです。

子どもの進路実現の味方になろう

また、「きっかけ」作りとともに重要なのが、子どもが何かしら関心を持ったら、親が積極的に応援することです。一流のスポーツ選手になるには、幼少期の環境が非常に重要であることは言うまでもありません。幼くして才能を発揮し、その後世界でも活躍するスポーツ選手の例をみると、ほぼ例外なく幼少期から親が熱心なサポートを行っています。子どもが小さいうちに親が熱心に取り組ませ、応援することが、子どもの才能を開花させているのです。これは、スポーツ選手だけの話ではありません。重要なのは、子どもが関心を持ったことに対し、親が全力で応援することです。子どもはなかなか親の思う通りには育ってくれないかもしれません。しかしそれでも、子どもが進路について希望を抱き、そしてそれを実現するには、親の役割が不可欠です。子どもの可能性を信じ、希望の実現のための強い味方でありたいものです。