人間は忘れる生き物

いくら一生懸命に勉強しても、しばらくたつと勉強したことを忘れてしまう……そんな悩みを抱えている人は多いと思います。人間は忘れる生き物です。脳は日々、目や耳などから次々と入ってくる膨大な情報を受け入れ続けています。脳の能力には限りがあるので、脳内ではよく使う情報が優先され、使用されない情報は、どんどん呼び出されにくくなってしまいます。つまり、復習しないまま放っておくと、勉強したはずなのに思い出せなくなる、つまり「忘れる」という状態になるのです。 復習を習慣化するためには何が重要?

記憶を定着させるためには、勉強時間の中に復習の時間を組み込み習慣化する必要があります。では、復習の習慣化にあたっては何が重要なのでしょうか。 学習習慣がきちんとできている人は、復習の重要性を理解しているので復習をすることが当たり前になっています。しかし、そうでない人にとっては復習をいきなり習慣にするのは難しいことです。教科書を全て読み直すといった時間がかかる復習はなかなか長続きしません。もっと簡単で、長続きする方法が必要です。

寝る前に5分間、その日の学習内容を思い出して書く

そこで、翌日以降の復習が楽になるひとつの方法をご紹介します。 寝る前に、その日に勉強した内容を思い出し紙に書き出してみるのです。長い時間をかける必要はありません。たった5分程度で十分でしょう。人間の脳は、寝ている間にその日吸収した情報の整理をします。そこで、その日の学習内容を寝る前に確認しておくことで、脳が行う整理を助けてやるわけです。それだけでなく、翌朝起きたときに書き残しておいた前日の学習内容を見て復習できるので、復習の効率がぐっとアップします。さらに、早朝に勉強する習慣もつきやすくなるので、まさに一石二鳥にも三鳥にもなるのです。

復習するノートを決めておく

また、復習するときの悩みとしてよくあるのが、勉強する科目が多すぎてどこから復習していいかわからない、という問題です。 そこで、復習用のノートを1冊に絞るという手があります。単語や公式など各科目の最も復習したい内容を、ルーズリーフなど入れ替えができる紙に書き、1冊のバインダーにまとめてとじておきます。こうすれば1冊だけで復習ができるので、どの本、どのノートを使って復習しようかと迷うことなく取り組めます。このとき、図表などをコピーして貼り付けておくのも効果的です。 このように、簡単に取り組める習慣を学習に取り入れることで復習の効率がアップします。復習上手を目指したい方はぜひ試してみてください!