成績が下がる原因は、普段の生活の中にもある

「成績が下がってしまった…」というときには、何かしら要因があるものです。もちろん、テストの点数が下がれば成績は悪くなりやすいのですが、多くの場合、成績を下げてしまう原因はテストの点数以外にもあります。むしろ、普段の生活の中に問題がありそれが積み重なってテストの点数低下、そして成績ダウンへとつながっていくものです。 そこで今回は、普段の生活の中で何気なくしてしまいがちな、成績低下の原因となる『NG行動』を紹介していきましょう。 

家での過ごし方編

まず、家で過ごす中でやってしまいがちなNG行動からみていきましょう。

その最たるものは「不規則な生活」です。夜更かしによる睡眠不足は、授業への集中力を下げる原因になるだけでなく、成長期の身体や精神に様々なダメージを与えます。その結果、体調を崩しやすくなったり、学校に行く意欲が低下したりといろいろな面で悪影響が出てくるのです。

これと関連しますが、「携帯電話やスマートフォンへの依存」も成績を下げる要因のひとつです。SNSを使って常に誰かからメッセージがくる状態では、とても勉強に集中するどころではありません。その上、夜中までメッセージのやり取りが行われると、当然ながら睡眠不足にもなります。また、スマートフォンのゲームも依存性が高く、家庭学習の時間が削られる原因になりやすいといえます。

携帯電話やスマートフォンの所有が当たり前となった現代ですが、特に夜間の使用に関しては規則を作るなどして気をつけるべきでしょう。子どもの自己管理に任せても状況がよくならない場合には、夜間は親が管理するなどの対策も必要です。

学校での過ごし方編

次は、学校での『NG行動』についてです。

まずは、「先生の話を聞かない」ことです。近年、過保護な親からの教師に対するクレームなどの影響により、生徒に叱ることができない教師もいるようです。そんな背景からか、子どもが教師の顔色を見て対応を変えるケースが多くなっていると聞きます。気に入らない先生や、怒らない先生の話は聞かない、ということがしばしばみられます。このような生徒は、授業で教師が話した内容が頭に入らず理解度も落ちますし、授業態度の面で成績にマイナス評価をされます。つまり、テストの点数も悪くなりがちです。

他にも、「宿題や提出物を期限までに提出しない」、あるいは「提出はするが答えを丸写し」というのもNGです。提出物の状況は、もちろん成績の評価材料となります。テストの点数が少々悪くても、宿題や提出物を自力で仕上げ、努力のあとがみられる生徒は悪い評価をつけられにくいのですが、テストの点も悪い上に提出物も持ってこない生徒は成績を下げられる可能性が高くなります。また、テストの点数が悪いのに提出している問題集では全問正解というのも不自然なので、答えを写している場合も教師にはすぐバレてしまいます。

当たり前のことを、当たり前にやる

これらは、普段の生活習慣・学習習慣がきちんと確立している人からみれば、いずれも当たり前のことばかりです。しかし、成績が悪い生徒の場合はこうした当たり前のことができていないこともあります。成績を上げたいのなら、まずはきちんとした生活習慣・学習習慣を固めることに目を向けてみましょう。