意外と難しい参考書選び

自学自習をする際、頼りになるのが参考書です。あなたの本棚にも、きっといろいろな参考書があることでしょう。 しかし、「参考書を買ったものの、意外と役に立たなかった」とか「似たような参考書が何種類もあって、どれを買っていいかわからなかった」という経験をしたことのある人もきっといると思います。このように、意外と難しい参考書選び。今回は、そのポイントをさぐっていきます。 

完璧な参考書は存在しない

まずお伝えしたいポイントは『完璧な参考書は存在しない』ということです。誰もが理解し満足できる完璧な参考書があったら、どんなに素晴らしいことでしょう。しかし、現実にはそんな参考書はありません。現代では、読み手のレベルに応じた多種多様な参考書が出版されています。そこで、自分の学力レベルにあった参考書を選ぶ必要があるのです。

大きな書店で見比べる

参考書を選ぶ際は、できるだけ学習参考書の品ぞろえが充実した大規模な書店に行くようにしましょう。街の小さな書店では、1種類しか参考書がなかったり、あるいはそもそも参考書を置いていなかったりします。 大規模な書店に行くと、同じ教科でもいろいろな参考書が出版されていることがわかります。似たような参考書をいくつか手にとって、同じ単元で見やすさ、説明のわかりやすさ、詳しさなどを比較してみましょう。その中で自分に合ったものを選ぶのがベストです。

迷ったときは、最も簡単なものを選ぶ

そうは言っても、たくさんあると迷ってしまうという人もいると思います。そんなときは、最も簡単でわかりやすく書いてあるものを買ったほうが無難です。背伸びして難しいものを買ってしまうと、必ずと言っていいほど消化不良に陥ります。 学習内容を理解するために買うのが参考書です。理解できないものを買っても意味がありません。まずは簡単なものを買い、理解できて物足りなく感じるようになったらもっと難しいものを買えばいいのです。

ネット通販は失敗のもと

今や、『Amazon(アマゾン)』などのネット通販で本を買うのが当たり前の時代になりました。しかし、参考書をネット通販で買うのは、学校などから買う本を指定されているという場合を除いてはお勧めしません。失敗する可能性が高いからです。 ネット通販には、本の内容を見比べるのが難しいという欠点があります。その代わり、購入者のレビューを参考にすることができるようになっていますが、レビューはあくまでも書いた人の基準で書かれたものです。その人があなたと同じ学力や理解力を持っているとは限りません。 他の人が「わかりやすい」と書いていても、あなたにとっては難解でわかりにくい参考書かもしれないのです。上でも述べたように、実際に自分の目で見比べてから買うのがベストといえるでしょう。