高校受験を考えるのは、中3から?

高校受験の勉強については、「中学3年生になってから始めればいいや」と考えている人が少なくないようです。そう考えるのも無理はありません。中学生は普段の勉強や部活など日々の活動で忙しく、なかなか将来のことを考える余裕を持てないものです。しかも、多くの中学生にとって、高校受験は初めて体験する入試です。受験の大変さ、勉強量の多さなどは想像もつかないかもしれません。 

中1・中2のうちにやるべきことはたくさんある

しかし、現在の高校入試のシステムでは、受験勉強を始めるのが遅くなれば遅くなるほど不利になります。逆に、受験準備を早く始めた人ほど、様々な面で有利になります。中1・中2のうちにやるべきことはたくさんあるのです。

毎日の学習習慣を確立しよう

まずは、毎日の学習習慣を確立することが何よりも重要です。受験勉強は、1日1日の勉強の積み重ねです。いかに長時間の勉強を長期間持続できるかが勝負の分かれ目といえます。しかし、毎日勉強を続けられる学習習慣というのは一朝一夕に身につくものではありません。そこで、中1・中2のうちに、毎日机について長い時間勉強することを習慣化しておくことをお勧めします。いったん習慣化されてしまえば、受験期にもスムーズに受験勉強が始められるので有利です。

授業や定期テストを大切に

次に、中学校の授業や定期テストを大切にし、通知表の評定を上げておきましょう。公立高校入試では、通知表の評定が点数化されます。つまり、評定が高いほど公立高校入試で有利になるわけです。特に、中1からの評定が点数化される県では、上位校にチャレンジするには中1からの継続的な努力が必要になります。また、評定を上げておけば推薦入試を受験することもできます。受験チャンスが増えるので志望校合格の可能性も高まりますし、一般入試を受験する場合より早く受験を終わらせることもできます。私立高校を併願する場合でも、併願優遇制度を利用する上で評定は不可欠の要素です。私立高校の受験にかかる時間的・勉強量的な負担を減らすためにも、早いうちからコツコツがんばる姿勢が重要といえます。

検定合格で受験を有利に!

もうひとつ、中1・中2の時期にやっておきたいのが、検定試験へのチャレンジです。英検・漢検・数検などの検定試験には、試験の内容自体が入試にも役立つこと以外に、資格を取得した人が入試で優遇を受けられるというメリットもあります。特に、「早いうちから受験勉強を始めるといっても何をしていいか分からない」という人にはお勧めです。各検定試験の3級以上に合格していれば、入試で優遇を受けられる可能性が出てきます。難関校を目指すなら英検の準2級にチャレンジするのもいいでしょう。このように、中3になる前からやっておくべきことはたくさんあります。早く始めれば始めるほど有利になるのが受験勉強です。思い立ったら即スタートしましょう!