直前じゃできない推薦入試対策

推薦入試には、一般入試と比べ学力試験が少ない、あるいはないといった特徴があります。一発勝負の学力試験には自信がない人でも、推薦入試なら合格するチャンスがあるという場合も多いです。受験できるのであれば、ぜひ積極的に活用したい入試方式です。

しかし、推薦入試で合格するには、それなりの準備が必要です。多くの場合、学校の成績、それも1年生からの成績が必要になるので、早いうちから学校の定期テストでがんばり、成績を上げておきたいところです。推薦入試で課されることの多い小論文や作文も、ベースになる国語力は一朝一夕には身につきません。また、資格や、部活動など学業以外の活動面は、入試直前になってからでは変えられないものも多く、やはり1年生からの努力が必要といえます。

 

早めの情報収集が、推薦入試合格への近道をつくる

推薦入試のもう一つの特徴は、学校によって入試制度が大きく違うことです。つまり、推薦入試で合格したいのであれば、早めに学校の推薦入試制度を把握し、それに合わせた対策を取ることが重要になります。特に、近年はその重要性が増しているといえます。

少子化にともない、学校側の生徒獲得競争もより激しくなっています。その中で、確実に、しかもその学校で学びたいという意欲を持って入学してほしいと望む学校は多く、優秀な生徒を少しでも確保するために学校側が推薦入試改革を行うケースが近年増加しています。

そこで、受験生になる前から高校・大学のホームページをチェックし、推薦入試の動向を確認しておくことをオススメします。入試制度に変更があった場合、通知表の評定値はもちろん、資格や部活動の成績などで、今まで受けられなかった優遇を受けられるようになっていることもあるので、こうした情報をいち早くチェックしておけば推薦基準を満たしやすくなり、合格のチャンスが広がります。

 

説明会やオープンキャンパスへの参加も重要!

また、学校がひらくオープンキャンパスや入試説明会も貴重な情報収集の機会です。推薦入試を考えるなら、1・2年生のうちにこうしたイベントに参加しておくのもオススメです。参加すれば、学校の雰囲気も体感できる上、一般には公開しない入試情報を得られることが多く、行って損はありません。それだけでなく、学校の先生と直接対面して話せるので、何回も参加すると学校側に顔や名前を覚えてもらえます。

このことで意外なメリットを受けられることがあるのが、推薦入試で課される面接です。学校側の入試担当者はある程度決まっているので、入試説明会やオープンキャンパスの担当者と面接の担当者が同じというケースは意外とあります。なので、イベントに参加して顔を覚えてもらっていると、入試本番で『面接官が顔見知り』ということも起こりえるのです。当然、緊張も和らぎますし、学校側も何度も来てくれる意欲の高い生徒は歓迎でしょう。つまり、オープンキャンパスや入試説明会には何度も参加したほうが有利になるといえます。

このように、推薦入試において情報収集は重要です。早めの情報収集、そしてそれに基づいた受験対策を心がけましょう。