資料集、学習に使っていますか?

中学校や高校では、教科書と一緒に様々な副教材を渡されます。その中で、うまく使えば非常に役立つにもかかわらずあまり活用されていないのが『資料集』です。

せっかく買ったのにろくに開かず、本棚で大切に保管されたまま……になってしまいがちな資料集。今回は、この資料集に注目して、その上手な活用法についてご紹介します。

 

なぜ資料集が必要なの?

そもそも、資料集はどうして副教材の中に入っているのでしょうか。

ほとんどの場合、主要教科の中で資料集がついてくるのは、理科、社会、あるいは国語です。こうした科目では、実験・観察の方法、自然の遺物、遺跡、はたまた文学作品や作者といった『実際に存在する、あるいは存在したもの』について学びます。学ぶにあたっては、テキストの文面だけでなく、実際にこれらを見て、体験して覚えていくのが理想的です。

しかし、遺物や遺跡のほとんどは遠くにあって、直接目にすることができません。また、理科の授業時間には限りがあるので、教科書に書いてある実験を全て授業で行うわけにもいかなくなっています。そこで資料集の出番というわけです。

 

視覚的イメージがつかめる

資料集を読むことで、なかなか実際に目にすることができないものを視覚的に確認することができるようになります。カラフルな写真や絵、そして詳しい説明つきで構成された資料集を活用すれば、実際に現地まで見に行ったり、実験・観察したりしなくても物事の視覚的イメージをつかめるというわけです。

 

読み物としても使える資料集

また、資料集は読み物としても利用価値があります。

資料集には、教科書で紹介されていないエピソードなどもたくさん収録されていて、空いた時間に読むだけでも学習に役立ちます。しかも普通の本と異なり、資料集にはフルカラーという長所があります。図や表、写真もふんだんに載っているので、読んでいても飽きにくいのです。

 

資料集を使い倒して学力アップ!

このように様々な利用価値を持つ資料集ですが、学校の授業だけでは十分に活用しきれていません。ぜひ、授業以外でも資料集を活用して、学力アップにつなげたいものです。

そこでまず、資料集を授業に必ず持っていくようにしましょう。そして、授業中に出てきた箇所については、先生に指示されなくても目を通すようにするのです。

といっても、授業中には十分に読み込む時間はないかもしれません。そんなときは、授業で出てきた内容に『ふせん』をつけておき、後で読むようにしましょう。こうすることで、復習にもなる上、しっかり読み込むことで習った分野の理解も深まります。ぜひ、資料集をくたくたになるまでしっかり使い倒してください!