「復習が重要」とは言うけれど……?

よく「模試や定期試験の復習が重要」ということが言われます。きっとみなさんも耳にしたことは一度や二度ではないでしょう。

しかし、いざ復習しようとしても、何をどう復習していいのか分からないという人も多いのではないでしょうか。全ての問題を復習しようとして、量が多すぎて挫折したり、解説や解答をただ書き写すだけで、復習した効果が感じられなかったり……そんな失敗をしたことがある人はいませんか?

 

成果を生む復習のコツ

復習のコツは、①自分が間違えた問題を、②なぜ間違えたのかを理解しながら、③自分なりの言葉でノートに書いていく、ということです。

時間は無限にあるわけではないので、①のように復習するなら間違えた問題にしぼるべきです。そのときに重要なのが、②に挙げた「なぜ間違えたか」の理解です。

どんな問題にも、正解がある以上、それにたどり着くまでの最短ルートがあります。ひとつひとつの手順を正しく踏んでいけば、最短ルートに乗って正解にたどり着くことができるはずです。逆に言えば、間違えたということは手順のどこかに問題があるということになります。

復習の際には、どこで間違えたか、なぜ間違えたかを確認し、正しい手順で解き進められるようにしていく必要があるわけです。

 

英語を学ぶ小学生の目標に

そこで、自分だけの「間違い直しノート」をつくってみましょう。

まず、模試や定期試験で間違った問題を書き写すか、コピーして貼り付けましょう。次に、間違った解き方をあえてもう一度書いていきます。そして、間違った箇所にチェックを入れ、解説を見ながら正しい解き方を書いていくわけですが、ここでポイントがあります。

間違い直しの際には、ただ解説を書くだけではなく、「どこを」「なぜ」間違えたのか、あるいはどう考えれば正解にたどり着くのかを先ほど③で挙げたように、自分の言葉で書くようにしましょう。ただ解説を書くだけでは頭は働きません。したがって記憶にも残りにくくなります。自分の頭で考えたことを、自分の言葉で書いてはじめて、記憶に残る「間違い直しノート」ができあがります。

 

難関校の入試で威力を発揮する「間違い直しノート」

こうした自分だけの「間違い直しノート」は、目指す目標が高ければ高いほど威力を発揮します。レベルの高い入試では、単純な知識やワンパターンの解法で解けるような問題は少なく、複雑な問題をしっかりとした道筋を立てて解いていく必要があります。つまり、思考力や応用力が求められるのです。

「間違い直しノート」で自分のミスと向き合い、正しい解法へのプロセスを考える習慣がついている人は、自然とこの思考力や応用力が磨かれていきます。難関校合格を目指す人は、ぜひ「間違い直しノート」を学習の一部に取り入れてみてください。