『志望理由書』ってなんだろう?

推薦・AO入試を受験する際、ほとんどの学校では志望理由書の提出が求められます。志望理由書は、受験生がどうしてその学校を志望しているのか、その理由を詳しく述べさせることで、受験生の人物像や目標意識、意欲などをみるものです。

 

推薦・AO入試の第一段階

この志望理由書は、推薦・AO入試の第一段階とも呼べるものです。志望理由書は、評定など在学校からの成績資料とともに、推薦・AO入試における書類選考の材料になります。だから、推薦・AO入試を受験するにあたっては、志望理由書をしっかりと練り上げる必要があります。

 

志望理由書に書くべき3つのこと

さて、志望理由書にはどんなことを書けばいいのでしょうか。

当然、題名通り、なぜ志望するのかを書くのですが、それを説明するときに意識して書いてほしいポイントが3つあります。

 

ポイント① 将来の目標

まず、将来あなたが目指したい職業などの目標を書きます。

言うまでもなく、学校は人生におけるステップの一つにすぎません。たとえあこがれの学校に入れたからといって、そこで人生が終わるわけではありません。その先に目指す目標があるから、学校に通うのです。

そこで、「なぜその学校を志望するのか」という説明をする際は、「その学校を卒業した後にどんな目標があるのか」という説明がセットになります。もちろん、目標の代表例は、なりたい職業、そして職業人としての自分の理想像です。

 

ポイント② きっかけ

次に、その目標を目指そうと思ったきっかけを盛り込むのも重要です。友達に「ある日突然、医者になろうと思った」と言われても、「本気か?」と思ってしまいますよね。それと同じで、きっかけとなる出来事があるのとないのとでは、目標に対する『本気度』、そして試験官に対する説得力が違ってきます。目標を決めるまでの経緯を説明し、目標意識がはっきりしていることをアピールしましょう。

 

ポイント③ 志望校の魅力

そして、志望校が自分にとってどのような点で魅力的なのかを説明することも忘れてはなりません。

先程も述べた通り、学校はその先にある目標のために通うものです。受験生の目標と、学校が提供するカリキュラムがうまく合っているなら、学生は目標実現のため意欲的に学ぶはずです。推薦・AO入試で学校側が募集したい学生は、意欲にあふれ、自ら進んで学び、他の学生に刺激を与える学生です。そこで受験生は、学校のカリキュラムに魅力を感じ、目標実現のために入学を希望していることをしっかり説明することで、書類選考の通過率を上げることができます。

 

何度もチェックを受け、しっかり文章を練ろう

志望理由書を仕上げるにあたっては、この3つのポイントを盛り込んだ上で、何度も書き直しながら文章の質を上げていくことが必要です。その際、志望理由書の書き方をよく知っている先生にチェックを受けるのが有効です。何度もチェックを受けながら、よりよい志望理由書を目指して練り込みを進めていきましょう。