遠方の学校を受験するときには、トラブルがつきもの

大学や専門学校への進学を考える人の中には、受験校が自宅から通えないほど遠くにあるという人も多いはずです。特に、難関大学志望の場合はその傾向が強くなります。

このような遠方の学校を受験する際には、様々な注意点があります。しかし、受験勉強に一生懸命になっていると、よく注意しないまま受験日を迎え、トラブルのもとになってしまうことも。そこで今回は、遠方の大学や専門学校を受験する際の注意点をまとめてみました。

 

スケジュール管理も受験のうち

まずは、受験にあたっての注意点です。

有名私立大学志望の受験生は、第一志望校を含め多くの学校に出願するのが一般的です。しかし、受験校を増やせば増やすほど、受験のスケジュールは過密になっていきます。うっかりしていると、志望校の入試日が重なってしまっていた、なんてことも起こることがあります。

そのため、必然的に入試のスケジュール管理が重要になってきます。カレンダーに受験校の入試日や出願〆切、合格発表などの日程をあらかじめ書き出し、自分の受験スケジュールを自分できちんと把握できるようにしておきましょう。

また知らない土地での受験は、ほとんどの受験生にとって未経験で、想像以上に負担がかかるものなので、あまり入試日を連続させすぎるのも考えものです。ただでさえプレッシャーのかかる受験生、無理な日程を組んで体調を崩してしまっては元も子もありません。入試日は連続3~4日程度にとどめる、センター試験利用入試をうまく使って受験回数を減らすなど、スケジュール管理にも気を配りたいものです。

 

早めの下見で当日のトラブルを予防

遠方の学校を受験する場合、入試当日の交通手段にも注意が必要です。

試験会場へ行くには、電車やバスなどの公共交通機関を利用するのが一般的です。しかし、そこでよくあるのが交通トラブルです。朝の時間帯は遅延が起こりやすい上、受験シーズンは雪による交通機関の乱れも起こりやすくなっています。また、知らない土地で道に迷ってしまうこともよくあります。当日になってあわてないよう、事前に試験会場を確認し、実際に下見しておくことをおすすめします。

 

下宿先のこと、考えていますか?

また、無事志望校に合格できたときにも、要注意ポイントは潜んでいます。

家から通えない距離にある学校の場合、一人暮らしの準備をしなければなりません。特に、国公立大学のように合格決定が3月の場合は大変です。学校が始まる4月まで1ヶ月もないのに、下宿先の確保、入学手続き、引っ越しの準備など、やることは目白押しです。

とりわけ気をつけたいのが下宿先の確保です。いい物件は早く合格を決めた人が押さえてしまうので、3月後半になると学校近くの手ごろな物件が空いてないということがしばしばあります。また、あわてて下宿を決めることになるので、住んでみたら近くにスーパーがなくて不便だったり、治安の悪い地区で怖い思いをしたり……といったトラブルも起こります。

そうならないよう、志望校を下見する際には、周辺の街も一緒に見てまわるようにしましょう。学校の近くには不動産屋があることも多いので、どんな物件があるか、家賃相場はどのぐらいかといったこともチェックしておくと一石二鳥です。また、合格決定前から物件の予約を受け付けてくれる不動産業者もあるので、ある程度合格の自信があれば利用してみるのもいいでしょう。