どうやったら上手な小論文が書けるの?

受験対策で小論文を学ぶ人にとって、悩みのタネは「どうやったら上手な小論文が書けるようになるのか」ということです。小論文は、決まりきった正解がないだけに、まじめに勉強している熱心な生徒ほどこうした悩みにぶち当たりやすいものです。

 

上手な小論文に学ぼう

そこでご紹介したいのが、「上手な小論文を手本として読む」という方法です。

勉強でもスポーツでも、お手本を見て学ぶのが上達への近道です。「学ぶ」という言葉自体、「まねぶ」、つまり真似をするという昔の言葉から来ているという説があります。小論文にしても、上手な小論文を手本にすれば、トレーニングの効果は上がるはずです。

 

手本はどこに?

「でも、小論文の手本なんて見たことがない」と思う人もきっといることでしょう。確かに書店では売っていませんし、小論文を扱った参考書でも模範解答が少し載っているだけで、しかもそれらはプロが書いたものがほとんどです。高校生がいきなり真似をするには、ちょっとレベルが高すぎます。

 

高校生の小論文、手本はネットにあり!

上手な小論文の手本はどこにあるかといわれれば、それはインターネット上です。手本になるのは、高校生を対象にした小論文コンクールの優秀作品です。「小論文 コンクール」といったキーワードで検索してみればわかりますが、実は多数の小論文コンクールがあって、サイト上では多数の優秀作品を読むことができます。賞をもらったとはいえ、これらは同じ高校生が書いた小論文です。語いや文章力のレベル、着目点、そしてベースとなっている体験も含めて、参考になるものばかりです。

まずは、じっくり読んでみましょう。そして、原稿用紙に書き写します。手で書くことでより深く内容が頭に入ります。読んで書いて、お手本を覚えるぐらい吸収することで、高校生のレベルに合った文章の感覚が養われます。

でも、もちろん優秀作品をそのまま自分の作品のように使って「パクる」のはダメですよ!あくまで勉強のために利用するということを忘れてはいけません。

 

おすすめの小論文コンクール3

 

最後に、おすすめの小論文コンクールをいくつか紹介しておきます。

・毎日新聞社主催『インターネットによる高校生小論文コンテスト』(http://mainichi.jp/sp/ronbun/index.html

応募しやすいのと、題材がシンプルで多くの人にとって参考になるのがポイントです。

 

・公益社団法人生涯学習振興財団主催『高校生小論文コンクール』(http://yuamibito.yomiuri.co.jp/ad/shoron/

九州地区の高校生を主な対象としているコンクールですが、いわゆる進学校だけでなく様々な学校の高校生が受賞しています。一般の高校生の目線に近く、共感できる作品が多いのも特徴です。

 

・金融広報中央委員会主催『「金融と経済を考える」高校生小論文コンクール』(http://www.shiruporuto.jp/teach/yomu/ronbun

「金融と経済について考える」をテーマにしたコンクールです。優秀作品を読むと、高校生が金融や経済についてどう考えているのかが分かります。経済系の学部を志望する人はぜひ参考にしてほしいです。